特快晴。なのだがだんだん空が濁りつつある。早すぎるんじゃないか。
所沢の航空公園。大型旅客機を寸詰まりにした模型みたいなのがある。と思ったらかの国産の名機YS-11の実機だった。あんなに小さかったのか。10年くらい前まで離島との定期便に使われていた機体が退役後引き取られてきたらしく、今ふうの塗装が施されていて野ざらしなのに風化もしていないので、そんな古典的な機種だとは思わなかった。敷地の先にはかつて航空自衛隊の輸送機だったというC-46が置かれている。これもずんぐりむっくり。どちらも構えてみるがうまくいかない。飛行機を覗いてみるのは最初だが細長いものは向かない。航空発祥記念館には機体がいろいろある模様だが、有料だしごちゃごちゃとひしめいているようだしそもそも屋内では撮影できないのだから入っても意味がない。他には公園によくありそうな野外彫刻と放送塔などのモニュメント。全部は回らなかったがここはだいたいわかった。平和だが特に興味を惹く造形物があるわけではない普通の公園。隣接するミューズとかいう所沢市民文化センターもありふれたハコモノ
まだ13時。西武池袋線の線路際に昔の航空自衛隊の戦闘機が置いてあったと思い出して稲荷山公園駅へ。かつてはこの時期にしばしばその先に行っていたのだが、最後に行ったのはいつだったろうか。2000年秋に今の住処に越してきて、その冬には2回くらい行った記憶があるが、それきりあまり行ってない気がする。線路のすぐわきが自衛隊の基地で、こんなに筒抜けなのもずいぶん不用心じゃないかとも思うのだが、かつてあった日の丸つきのF86セイバーやF104スーパーファイターはない。稲荷山公園のほうだったかと降りて探すがまったく平凡な公園。狭山市立博物館は改装中。そこから入間市駅までずいぶん迂回して辿りつき、秩父行きも考えたがもう一度稲荷山公園駅をめざす。途中航自入間基地の敷地内にF86やF104やT2らしき機体、ほかにも爆撃機や輸送機が集結している。ここに移ったのか。基地内でただでは入れてもらえない。もとからそうだったのだろう。基地の払い下げの彩の国入間公園を通ったら基地に占有されていて入間市駅に戻れなくなり武蔵藤沢まではるばる歩いて帰投。
さんざん歩いて確認したのは、景観を整備するという配慮がない地域をいくら歩いたところでこの箱向けの物件は見つからないということ。612であればどこぞの僻地に忽然と屹立する塔がものになる可能性があったが、今の箱ではある程度開けてないとどうにもならず、しかも興味を惹く形状が無造作にごろごろしているなんてことはめったにない。ある程度そういったことを意識してつくられた場所でなければ、ただ漫然と歩いたところでせっかくの快晴の日を無駄にするだけ。