銀座に行って銀一の前を通ったらなんと1階が服飾店になっている。店舗はB1のみ。社名の由来である銀座一丁目に残っているのはそれだけ。レンタル関係とかはまるごと月島に移転したらしい。もともと商売用の大判関連と暗室設営、あとは輸入代理店が主業務だったのだろうが、大判も暗室もガタガタ、たいていの写真用品では国産が最高品質で、輸入するものなんてバッグぐらいしかないとなれば縮小せざるをえないだろう。あの場所じゃ賃借料も高かろうし。
どうなっているかと覗いてみると、以前は1階の大半を占めていたNikonやらCanonはだいぶ縮小して、カラーマネジメント関連とスタジオ用品と中古。ごちゃごちゃしてて何が主力なのかよくわからない。そして、中古の棚で見つけてしまった。SchneiderSuperAngulon5.6/90XLの委託品7万。ヤフオクをこの7、8年見てきたところでは10万を下ることはほとんどない。フジヤでは11万か12万。何か裏があるのではないか。ホコリが多い。そのせいだろうか。でも結像にはまず影響しない。奥に皮脂あとのようなものがあるが、外して拭いたらとれた。リンホフボードにつけてあるが、このレンズの後玉は通常の状態ではリンホフボード受け口よりも大きいので入らない。セットするごとに後玉を外す必要がある。外す際についたのではないか。後玉のネジも塗料が剥がれており、ひんぱんに外したことをうかがわせる。前玉後端にコーティングのムラのようなものもごくわずかにあるがセットしたままでまず気づかない。かすかな拭き傷、レンズエレメント周辺部の拭き残しがある。シャッター速度も絞りもシンクロも問題なし。ロゴがSuperSymmar系と同じでわりあい最近の製品。ほしいのは72mmなんだが、90mmも試してみたい。このまま売れば10万にはなるはず。ということで購入。調子づいてレモン社に行ったら72XLはセンターフィルターつきで14万超だった。
シリアルは1,479万台で、Schneideroptics.comのシリアルナンバーと製造年月の対照表によると2000年4月以降。同じペースで製造されたとして単純に考えると2004年以降。でも、こんなにおおっぴらに年ごとの生産数量を晒しちゃうのはさすがドイツ企業。2000年以降は晒せないほど売り上げ落ちているのだろうか。
フィルター径95mm。現在の手持ちでは最大。ライトテーブルに載せてSuperSymmar110XLと瞳の口径食限界を比較。あんまり違わない。前にも中古屋の店頭で較べて差がわからなかったのだった。撮影してみるしかない。はかばかしくなければ売ればいい。レンタルして使うよりよほど安上がり。むしろ儲かる。
Ebonyにつけることはまずなさそうなので、ジナーボードに換装する予定。
ひさびさに京橋銀座のギャラリーを制覇するつもりだったのに、そんなこんなで一件しか行けず。