世間では晴れということになっているらしいがあいかわらずガスっぽく白い空。午後から積雲も。
でも日が出れば明るいのでテスト撮影。もうほとんど使っていないEbonySV23。数年前に賃労働の写真をやったとき6x7の指定だったが、4x5カメラに装着する6x7判用のロールフィルムホルダを持っていないのでこちらにしたのだった。その前は2000年に雑誌掲載用のセルフポートレイトを撮影したときだったか。EbonySV45のピントグラスに写った自分の顔をこれで撮影。そのくらい。1999年以降ほとんど使っていない。時間が経つほど売れなくなっていくし、処分するなら早めに売り払ったほうがいいのだが、いつか使い途ができるんじゃないか、と思うと手放せない。これも在庫。用途のあてはなくもない。ただ、これでできることはたいていSV45でも可能なので、これの長所は軽さと小ささくらいになってしまうのだが。
今回起用したのは、6x7判ということもあるのだが、Bo.ssc.reenのピングラがあるから。Ebony標準のピングラはフレネルレンズつきで、明るいのだが目が粗いのと条件によっては虹状の模様が出る。Bosのほうが結像には忠実。さてヴェランダに三脚を立てて二ケツで固定し、リンホフボードを装着。ピングラを覗いてみるもあんまりぱっとしない。アオリを使わず最大に繰り出した状態、フランジ約450mm。2006年8月期限のNPC160を冷蔵庫からいきなり室温下に出して間もなく開封。こんなぞんざいに扱ってたら乳剤が壊れちゃうよ。袋がふくらんでるような気もするが気にしない。14時過ぎから、明るさは一定しないがだいたいEV14.8程度。意外に落ちない。でも露出の見当がまったくつかない。Minoltaのフラッシュメーターに接続するブースターIIを使えばピングラ上で直接TTLの輝度を測定できるのだが、電池がなくて使えない。これも在庫のガラクタ。しょうがないのでいつも通りあてずっぽうの段階露光。4s、30s、3m。次にアオリを使わない最短まで縮める。フランジ80mmくらい。1s、4s、30s。さらに同じフランジで前後をひっくり返し1s、4s、30s。どっかで1カット引きぶた抜き忘れ。ロールフィルムなんてとんと使わないのですっかり忘れてしまった。MamiyaRB67電動バックの引きぶたのレールが曲がってしまい68バックの引きぶたで間に合わせ。
次にこれもガラクタの在庫から引っぱりだしてきたt1mmの鉄板。穴も開いててちょうどいい。ボード状に組みあげ、そういえばこないだ捨てた黒のカッティングシートが使えるなと燃えないゴミの袋をあさってちゃっかり発掘しぺたぺた貼りつけ。かなり浮いてるし隙間だらけだが気にしない。こんな出鱈目でも写るんだから写真なんてちょろいもんよ。120フィルム2本目。フランジ最短から1s、4s、16s。3枚目で巻き上げず重ねて露光してしまいやりなおし。それからフロント、バックともセンター位置、フランジ180mm程度で1s、4s、16s。そういえばフランジが伸びた分露出を長くすべきだったがどのみちテキトーなんだから気にしない。フレーム変更し4s、16s。さらに変更し8s。終わり。16時前。ほどなく雲がぶ厚くなってくる。そういえば10秒以上は16、32、64、128の正確な倍数系列ではなく15、30、60、120と丸めた秒数にするのが慣例なのだった。15秒だった。露出計もそうなっている。まったくどうでもいいが。