一昨日から濁った空。こんなものを「気持ちのいい晴天」と称する気象情報など認めない。毎日10回くらい見てるけど。断じて認めんぞ。
さてテストの箱をつくるつもりだったのだがわからないことだらけで、大きめに板を切っておいてテストしながら調整しようにも、どのくらい大きくすればいいかの見当すらつかない。考えてみたら現行の箱の前にSinar改造でだめだこりゃと判断したときにも、あの失敗に示唆されて箱をつくるための道筋がつけられたのであり、意味がないわけではなかったのだ。とにかく一度大雑把にでも試して足がかりを得るしかない。でSinar改造に戻る。蛇腹をつくりかえる。ベースはこないだ買ったジャンクパーツ寄せ集めについていたズタボロの標準蛇腹。これだけでは蛇腹の皮部分が足りないのだが、前にEbonyとSinarの蛇腹でそれぞれ失敗したときに合皮を捨ててしまったようで出てこない。あれが残っていれば流用できたんだが。ガラクタが増えても捨てるものじゃない。切らさないからこその在庫。間に合わせで充分なのに新たに合皮を買う気も起こらず、かといってもう使ってない自作蛇腹をばらしちゃうとそれはそれであとで困りそう。この在庫は温存したほうがよさそうな気がする。ジャンク標準蛇腹は、片側は蛇腹の縮長に限界があって寄せられず、もう片側は伸ばしたい。そこで縮めたい方の蛇腹をとっぱらって伸ばしたい方にくっつけるという皮膚移植のような大手術を思いつく。これだって皮なんだから一緒。よくぞ思いついたとにんまり。

蛇腹。縮んだ状態。ところが伸ばすと……

補強テープが劣化していて糸を引く。お前は黒豆納豆か。こんなもの使えるわけがない。むしろうまそう。
裏側から覗くと……

角は穴だらけ。心おきなく切り刻める。

南無三。悪く思うな。蛇腹の皮の中に白っぽい芯紙が入っているのがわかる。外側に貼ってある合皮は薄い。
内側には黒い斜光紙が裏打ちしてあり、さらに内側に黒い紗のような布がついている。4層。

でろりーん。変わり果てたお姿に。

捨てないでとっておくとたまに役に立つ、未露光印画紙が入っていた遮光袋で穴をふさぐ。
いつもはケチって使うパーマセルテープをふんだんに使用してつぎはぎ。

反対側もざくざくと。切り取った面をこちら側にひっつける。

むろん仕掛けはそうやすやすとばらしゃしない。展示を見てのお楽しみ。いつになるかわからんがな。