朝曇だが昼過ぎから薄日が差してきて、わずかに晴れ間ものぞく。日が高い。夏至も間近。
新型器をテストできるところまでこぎつけたので仮組みしてFP-45の初露光。このインスタントフィルムホルダと半額で買ったインスタントフィルムFP-500B45のテストでもあり、不具合が発生してもどこに原因があるのか特定できないわけだが、いつもそんな調子でやっててどうにかなっている。
15時過ぎにベランダから。どこを向いているのか、どこまでが結像範囲なのか見当もつかない。最遠部。EV14.3にて10秒露光、20秒現像してご対面。真っ白。次に5s。下側にうっすら像が出ていて、ホルダのエッジの影と思われる黒線がある。2s。まずまず出ているがどうにもとらえどころがない。上が白く下が黒い。しかし実のところフィルムの上下もよくわからない。これはひょっとして遮光が不充分で光線引きしているのではないかと考え、開放せずに引き蓋だけ抜いて10秒。黒い。よく見るとムラがあって黒というよりグレイなのでどこからか漏光しているのかもしれないが、白飛びするほどではないと確認。
4x5シートフィルムの箱2個で浮かして再度テスト、と思ったら日がかげってしまう。
17時過ぎに日が出てきたのでさらにインスタントフィルムでテスト。EV12.3、4s。こちらのほうがよさそうなのだが、なにぶんモノクロのため依然としてよくわからない。さらにカットフィルムホルダに得意のジャンクフィルム、2001年1月期限のKodakPortra160VCを詰めて露光、EV12.2、16s。ついでに箱を外して離し2000年10月期限のKodak雅PCN-IIIでEV11.7、感度低下も勘案して30s。日もかげり終了。
富士のインスタントフィルムの画面サイズはPol*aridのシートフィルムタイプと比較すると短辺はほぼ同じで長辺は3mmほど長い。4x5実画面とのオフセット量の差は要確認。曇の日に感度500でも2秒とかなので、この箱に3000は高感度すぎたかもしれない。現行器専用か。
4mmシナ合板は1枚だけだと芯材が入っていない部分があるせいか盛大に光を透過する。少なくとも2層にする必要がある。
シートフィルムホルダは、ToyoもLiscoも、前面の引き蓋が出入りする周辺、カメラバック側の切り欠きと噛み合う突起があるあたりの板の部材が凸状に盛り上がっている。プラ製のインスタントフィルムホルダもそう。金属製のPol*aroid545ホルダやロールフィルムホルダにはそういうものはない。これはプラ成型の製法上やむを得ずそうなっているのか、意図してそうしててあるのかはわからないが、結果としてカメラバック側に押さえつけることでより密閉度が増すようになっている。だからシートフィルムホルダを使うカメラは必ず圧をかけてホルダを密着させなければならない。そうでないと両脇が浮いてしまい、迷光が入る原因となる。市販の4x5判以上のカメラではバネ仕掛けのピントグラスでホルダを押さえつけるようになっているのだが、今回の箱ではピングラがないのでそういった複雑な機構を組み込むのは無駄が多い。そこで新型器では加圧機構に工夫を凝らし、工作・動作ともシンプルでありながら、確実に効果を発揮する仕掛けを実現できた、はずなのだがふたを開けてみるまで効果のほどはわからない。