工程改良

浮きぶたは処理液の酸化防止を目的としてかぶせてあるのだが、印画紙の移動時に左手で開けて右手で印画紙を扱う格好になり、全暗下でこれだけの大きい紙を片手で行うため作業性を著しく悪化させる。浮きぶたをかぶせるのはしばらく使わない間だけで、作業中は外してもいいのではないか。しかし浮きぶたの上にこぼれた発色現像液が5、6時間で褐色に変色しており、やはり酸化が怖いので、ある程度のデータが出るまではなるべく空気にさらしたくない。また、浮きぶたの置き場所もない。何しろでかいのである。そこで作業中だけ塩ビのつっかい棒をして、手で支えなくてもふたが開くようにする。発色現像は両手にゴム手袋をして操作し、停止から漂白定着への投入までは素手で行う。漂白定着はトング。多少は作業性が改善されたがまだ難点はある。でもまだ2枚。もう少し作業すれば慣れるか。水を換えて10分水洗。RCペーパーワイパーで水切りするのはやめる。乳剤面をこすりたくないから、というのは表向きの理由で、印画紙を置ける平らなガラスなどがなく、バット上でスクイーズしてみたらデコボコでできなかったため。やむなくドライウェル希釈液につけて吊す。水切りしてないので乾燥に時間がかかる。ドライヤの風を当てたら印画紙が踊ってしまって怖くてできない、かくして自然乾燥中。乾くまで色がわからず、次の作業にかかれないので、こうして時間をつぶしている次第。これじゃ効率悪すぎるのでなんとかしないと。
さらに倍率変更。ヘッド高さ79.5cmで長辺54.8cm、4.384倍。