外は雨

印画紙につく折れはだいぶ減ってきたが、ある程度はどうしてもついてしまう。これはプロセッサを使えば紙を扱う局面が少なくなるので抑えられるにせよなくせはしないし、インクジェットだって一緒、紙の出し入れでうっかりすればつく。モノを扱う限りキズは避けがたい。しかも薄くてしなる紙ならやむをえない。熟練で減らすしかない。
3s現像してもさほど結果は変わらないので、やはり過現像ののりしろを使い切っているてみてよかろう。涼しくなって暗室作業が楽になるが、その分現像時間を延ばさないとこの効果は得られないかもしれず、面倒でもある。カブリも増えるかも。
いよいよ本番ネガに針入れ。クイックロードフィルムなのだがホコリがついている。箱の内部に反射防止布をはりめぐらしてある都合上、これもやむをえないのかもしれない。とにかく予期せぬモノの抵抗との格闘である。厚紙でネガを挟んで顕微鏡ステージに置く方法はネガが浮いてしまってやりづらいので、乳白ガラスの高さを両面テープで周囲と揃えて、サランラップを張り、ネガ袋に入れたままネガを扱うことにする。修整箇所までネガ袋から出し、別の柔らかいビニールでネガを押さえて浮きをなくす。書きそびれていたが実体顕微鏡を写真館でネガ修整に使われていたものに替えたのだが、ホコリが大きく見えるほうがいかと思って20倍にしたところ、被写界深度が浅すぎてやりづらい。カートン光学製を特注の台座につけたものだが、オリンパスより視野が狭い、同倍率で半分くらい。最小倍率の4倍でキズの場所を探し、ズームアップして20倍で見る。しかしズームするとピントが狂うのでフォーカスしなおす必要もある。
使うネガへの針入れにはひるむが、駄目なら替えもある。とにかくやってみよう。