あと2日

かけかえが遅れたりで会場撮影の機会を逸してしまった。月曜の夜は夜までやっている最後の日なので撮影は避けたい。それに朝機材を持っていくのが難儀。日曜も日中は混むのだが先週の日曜は夜になるとわりあいすいていたので、夜に行なうことにする。会場撮影はだいたいいつも終了間際になってしまう。
ひさびさに稼動のEbonySV45にSuperAngulonXL47mm。SinarF2のほうが撮影は楽なのだが荷物が大がかり。それに特にアオリの必要はなくEbonyで充分。精度なんて大差なし。むしろ水準器の精度はEbonyのほうがまだあてになる。三脚はManfrottoのギア雲台と三脚の組み合わせ。6x9ロールフィルムホルダと、今回初の試みとして6x12ホルダでも撮影してみる。ルーペとケーブルレリーズ、ついでにPA-45とPro160NCが入ったままの4x5カットフィルムホルダも持っていく。出がけに雲台のてっぺんを見て、#400のクイックリリースプレートが現行器につけっぱなしだったと気づいた。あぶないあぶない。現行器は会場に持ってっていて、来客に説明のとき見せているのだが、工具がないとつけかえられない。こないだ個人輸入したLowタイプのプレートとプライヤをつっこむ。
フィルムは昨日RTPの120を買ったのだが、期限切れNPCを持ってくるのを忘れた。撮影機材を切り替えると必ず何か忘れる。
以前47mmをEbonySV45ではじめて使ったときは、センターで使って下のレール部が写り込んでしまい撮影しなおした。EbonySV45を使うのはそれ以来2年ぶり。フロントのライズかベッドダウンが必要なのだった。でもブローニーならセンターでも写り込みなし。レンズを使った撮影は、CaplioG3を除けばSuperAngulonXL 90mmと72mmを買ったときのテスト撮影だけだろう。それ以前は2年前の会場撮影までさかのぼる。2年前の個展の時にはまだMamiya7と43mmを持っていてそれを使った。
混んでいるあいだに近隣のギャラリーめぐり。どこも閑散、貸切状態。いつもはギャラリーの観客の多寡など気にもとめていないが、こうなると妙にひっかかる。ほとんどは制作者すらいない。いわゆるメーカー系は動員力があるということになっているが、メーカー系のコニカミノルタでも、貸切とまではいかないがパラパラ。日曜日は少ないのだろうか。でもいつもこんなものだったかもしれない。ここだけが少ないわけではない。と思っておこう。写真を鑑賞させる場所というのはこういうものなのだろう。おそらく写真専門のギャラリーがこれだけ密集している地域は世界でも他にないのではないかと思うのだが。その新宿はあいかわらずモノクロスナップがほとんど。例によってなんとか調に様式化されたりその亜種が多いのだが、そうではない、人物や風景をてらいなしにとらえたモノクロスナップにほっとさせられる。東口で見た中で今思い出せるのはそれだけ。皆が無視するコニカミノルタだった。
ビックカメラ新宿のフィルム印画紙売り場で、フジのCCP六切今月期限が半額。それでも100枚で6千円超。きわめて光沢の強いクリスタルの面質。ただし傷もつきやすい。瀬戸正人が一連の公園のカラープリントで使っている。無光沢のPD四切期限切迫もまだあったかも。ヨドバシの赤外カラーポジ半額は消えていた。完売か、9月一杯だったか。
19時半、ようやく落ち着いてきたのでセッティング。まともな機材での通常の撮影をこれだけしないでいると、レンズの焦点距離なり画角から写り込む範囲を想定するといった勘がまったく働かない。セットしてみて、ようやくここまで入るのかとわかるありさま。程度低いなあ。一体何年写真やってるんだ。撮影しようとしたら来客あり撤収してまた歌舞伎町へ。