朝、晴れ間は覗くも雲がち。とりあえず京阪電車に乗ってみる。だが東福寺に着くころにはすっかり厚い雲。様子見と枚方市あたりまで2往復するもいっこうに晴れない。どうする。戻って出町柳から比叡山鞍馬山に行くという手がある。しかしそうすると今日の撮影は見限る必要がある。でも晴れそうな気配もあって踏ん切りがつかない。
午後の天気回復を期待しとどまることにして、昼はあきらめて東福寺で下車し、どんな具合か確認してみる。東福寺はたぶん3度目。ここは気分のいいお寺。三門はすばらしい。なんとかしたいもの。この時期だけに観光客はまばらだったが、祝日ということもあってか昼過ぎから次第に増えてくる。客待ちのタクシーも列をなしている。でも三門への入り口は両側とも施錠されているので門を撮影して人が写り込むおそれはなさそう。通天橋がここの目玉だがあいかわらずまったく関心なし。
やや晴れ間が見えてきたので夕方の晴れを期待して黄檗へ。車内で寝て、待合室でこうして日誌書きながら時間稼ぎ。待合室の換気扇のコンセントを抜いてACコンセントを差してみたが、通電していなかった。充電が充分でなくもうすぐ切れる。そこらの無線LANに便乗し日誌のアップまでやってしまう。15時あたりから晴れ出したものの、16時でも特快晴にはほど遠い。今日も断念するしかないか。
吉田寮に戻る予定だが、そろそろつまみ出されるかもしれない。そうなったらそうなったでまた寝カフェ暮らし。年配の宿泊客は、数10年前に修士で中座した問題に再びとりくむために、仕事を辞めて博士課程に入り直すのだそうだ。関東在住だが入れたら京大に進み、たぶんこのまま吉田寮に住むだろうとのこと。すごい人がいるものだ。しかも話もおもしろい。その歳で、生計のためとかモラトリアムの場の確保ではなく純然たる知的関心から研究をやろうというのだから腰の座りかたが違う。理系学部でありながら比較文化のようなことをやるのだという。アカデミズムには古巣の仕事でのいきさつやらいろいろあって不信感が強く、その大半はやっかみなのかもしれないけど、あたりまえながら尊敬に値する人はアカデミズムにもおおぜいいるのは間違いない。
16日の醍醐寺清水寺以来、1週間撮影できていない。ここまでなんだろうか。後悔ばかりがよぎる。