昨日気象庁データを調べたりで私設図書館に7時間もいて、ノドのイガイガを直そうとほうじ茶をがぶ飲みしたばかりか、1杯ついてくるコーヒーまでつい飲んでしまい、カフェインの過剰摂取でまったく眠れなくなる。しかも吉田寮の部屋は男女入り乱れての酒盛りで、おちおち布団を広げて寝てられるありさまじゃない。やむなく戸がなく半ば吹きさらしの部屋に寝る。隣の部屋がシャワー室の出入り口かなんかで往来が多く落ち着かないがやむなし。暖房つけっぱなしのくだんの部屋ほど乾燥してなくてまだましか。寝つけずうだうだやってたら居ついている猫がやってきてしきりにクンクンしている。エサなんざないよ。俺を喰らうつもりか。追っ払ってしばらくしたらまた来る。凍えている様子で、暖をとりたいらしい。そりゃ寒いよね。布団を開けると入ってきて、腕にぴったりと寄り添ってくる。一夜限りの同衾の仲か。こいつがしばらくすると寝息をたてて寝ているのだが、こっちはいっこうに眠れない。ときどき前脚を伸ばして何かを捕まえようとしたり、くちゃくちゃと何かを咀嚼しているそぶりをする。夢を見ているらしいのだが、しょっちゅうやっている。こいつの頭の中には喰うことしかないのか。気を遣って寝返りもうてない。そうこうして3時過ぎまでろくに眠れず、5時くらいに話し声で目が覚め、外が明るいと思ったら隣の明かりがついていた。
とにかく8時過ぎに起きて予報の確認。朝晴れていたが次第に雲。ただ晴れは晴れ。ここ数日のパターンと同じか。奈良も雲が出そうだが、曇ると思ってもとにかく現地に行かないことにはどうしようもないし、それ以外にすることもない。で11時半大和西大寺に着いた時点で7割がた雲。またか。そのまま引き返し、近鉄と京阪の乗り継ぎ駅である丹波橋でしばらく時間をつぶす。夕方晴れたら宇治線に乗りたいので。高台にありずっと気になっていた伏見桃山城へ。道の脇にはひょうたんをひっくり返したようなオブジェを頂いた柱が並んでいる。駐車場は閑散。門には「伏見桃山城は耐震基準を満たしていないため、現在、お城の中には入れません」との看板。しかし門には料金徴収所の形骸がある。「ご入場の際は入場券の半券をお受けとりねがいます」とも。もとの伏見城地震で崩れている。レプリカも地震でいきづまるとは因果はめぐるもの。だいたいこんな鉄筋コンクリートの模型が、他の地方都市ならともかく、国宝やら重文建築がゴロゴロしている京都の、しかも中心地からだいぶ離れたこんなところに建ってても、そうそういく人はいないだろう。さて建物自体は天守閣としては小ぶりなものの桃山様式らしく金ぴかで派手。もうひとつの城郭とならんでいるのがよく、手前の木がなければ撮影したんだが。上天は晴れるが東側は晴れずアフロ大仏断念。
一駅歩いて御香宮神社。檜皮葺、装飾はち結構派手。一角に天満宮があったらしいが見逃した。聖恩寺ほぼ民家。15時過ぎまで様子見るも雲が重く増えるばかりで断念。三条に戻ってきたら晴れていたが南は依然雲。
堀内カラーに東福寺三門のネガを出し、ネカフェ泊。吉田寮もいつ追い出されるかと気にしながら無理に泊まるほどでもないし、もう飽きてきた。諸経費で比較するとネカフェと大差ない。この頃おもしろい宿泊者もいないし。