7時半にネカフェ退出。また曇。本格的な分厚い雲。こりゃ今日も無理と見限るが、寝足りないので京阪に乗って熟睡。淀屋橋まで行って戻って成田山不動尊にでも行ってみるかと香里園駅下車。駅東の静照寺は金の観音像らしきものあるもコンクリ。その隣では大規模な工事。そのまわりには古い商店街も残っているが、駅周辺は根こそぎ追い出して再開発しているらしくつまらない街並。バス路線を歩いたら行きすぎてしまいさんざん迷う。地蔵寺はてっぺんに金の装飾があるがまあどうでもよし。真言宗金剛寺も鉄筋。右往左往してたどり着く。京阪電車に乗ると成田山のお札が張ってあって、わざわざ千葉の新勝寺まで行ってもらってきたのかと思っていた。関東の人間ならみなそう思うだろう。ところがこちらにも成田山があるとの由。そこで行ってみたわけなのだが、見たら成田山新勝寺の別院とのこと。まああれだけ有名なのがあるのに別個に成田山も名乗れんだろう。関西に別院を持てる関東の寺といったら新勝寺くらいしかあるまい。大阪に総持寺があるが、鶴見の総持寺とは別物らしい。で、その寺だが明王院と号し、銅板葺、正月の幕をたらしてある。朱塗りで色づかい多彩。獅子像の左側は一角獣。もう一組の獅子像はやたらと胸筋が発達した鳩胸で反り返っている。参拝者多し。山伏ふうの僧侶。小さくもないが、本願寺の関東別院である築地本願寺には到底及ばない。撮影の必要は、まあなかろう。帰り道友呂岐神社。
さてそこから本命の石清水八幡宮。行列はないがまだ参拝客はそこそこ。ケーブルカーには乗るほどでもなかったが、フル装備の荷物があって200円なら乗っておいたほうが無難。社殿は回廊があって、回廊正面ににょっきり立った楼閣は朱塗りも鮮やかだが、それ以外は塗りがはげている。本殿が改装中らしいのだがどのみちよく見えない。当然檜皮葺。武芸関係とかで矢が多数。奥には生田や龍田や若宮や貴船など他の神社の出張所。しかし思ったほど豪勢でなく拍子抜け。伊勢に次ぐ格式というのだが、こんなもんか。社殿を見る限り日吉大社春日大社のほうがずっと立派。国宝でもないし。『徒然草』に、仁和寺の僧侶が一生に一度は石清水八幡宮に行きたいと念願していて、いざ行ってみたら上に登らず下の摂末社やらを見ただけで満足したという話があるとのことだが、下のほうは檜皮葺も荒れてだいぶさびれているし、社殿としても地味。昔はもっと立派だったんだろうか。
曹洞宗神應寺は近年のつくり。杉山谷不動堂は鉄コンだがH字型で八の字型な珍しい建物。
千日前で人と会って串カツ。御堂筋を南下しまた釜ケ崎へ。「素人の乱」大阪店との表示があり、インターネットフリーというので入ってしまう。cocoroom。ここで一夜を過ごさせていただく。