雨が降っていたが午後から一転して晴れ。撮影済のネガが出てこないので撮り直そうと大和町蓮華寺前へ。ところが遅すぎた。おかしいな以前は夕方だったと思ったんだが。ひと月もたつとこんなに変わるものか。三脚をつけかえ忘れてどのみち撮影は難しい。引き返しうだうだしつつ暗室。
大五郎ボトルに半分残っていた各薬液をプロセッサに投入。電源を入れてほっとけば自動的に35℃になっている。
京都のネガを焼く。知恩院など。なかなか悪くないじゃないか。少なくとも、心配していた絵柄の崩れやはみ出しや雲の写り込みといった大きな失敗はない。人物も消し飛んでいる。撮影自体は上出来。
おもしろいのかどうかはよくわからない。何しろ大伽藍なのかどうかもよくわからず、堀之内の妙法寺くらいのわりあい小規模な寺とのスケールの差が判然としない。撮影時のさまざまを思い出し、ついこないだのことなのに妙に感慨にふけってしまって、写真として判断できていないような気がする。それでも、きっと捨てたもんじゃないんじゃないかと考える。なぜなら、つまらないと焼く気が起こらなくなるから。嫌いなものはすぐ顔に出る。つまらないと投げ出してふてくされる。基本的にやる気のない怠け者だからこそ、進んで行っていること自体がものさしになる。否定者は率直な正直者。と思ってとにかく回していく。