朝晴れだが雲あり。様子見つつヴェルサイユへ。RERの二階建て車両のほぼすべての乗客がヴェルサイユ城駅で降りて、こぞって同じ方向に向かう。迷わないのはいいがいやな予感。ついてみると城の前には車が並んでおり、チケット売り場に案の定長蛇の列、さらに入場口にも列。入るわけがない。だいたい三脚不可、どころか入り口で荷物を預けされられるらしい。それもあってあんなに並んでいるわけだ。小型の三脚なら持ち込めるらしいが、どの程度までいいのかは係員の腹の虫次第だろう。Gitzo4型とManfrotto#400でははなから無理。それじゃ入っても意味なし。外から見てもどうでもよさそう。正面の扉が金ぴかで、9時頃で完全順光をわずかに過ぎた頃だったのだが、雲もあって見送った。宮殿の左翼が改修中というのもあるが、これはあまり影響なかったかも。それより正面で記念撮影の人が多く、三脚を立てずに冠布かぶって箱を覗いているだけで団体で来ているガキどもにからまれる。今日はヴァカンスシーズンで特に人出が多かったのだろうが、これやるとなると相当に難儀しそう。外とはいえ警備員のいる境界の内側なので三脚立ててたらつまみ出されるかもしれない。門どころか、ただの鉄の扉が金ぴかなだけ。よほど余裕があったら、というところではないか。庭園は無料で見られるが、これがまたとてつもなく広い。迷路みたいのもあったりでとにかく金がかかっている。こりゃ国も傾くわ。だんだん雲が出てきて、今日も無理な雲行き。バスに乗ったら行き先を間違っていてうろうろ。バスにはまだ早いみたい。グラン・トリアノンとプチ・トリアノンには行かなかった。
一回宿に戻って箱以外の荷物を置き、食事をしてまた繰り出す。今度はモーリス・シュヴァリエの「パリ、ジュテーム・ダムール」や「オー・シャンゼリゼ」がループ。モンパルナスはこの日行ったのだったか。開発が進み雑然としている。古い建物は少ない。グランパレとプティパレはどっちも美術館になっている。どうでもよさそうな現代美術のグループ展とか。マドレーヌ寺院古代ギリシアの神殿風。すぐ前まで通りが来ており、撮影は難しい。中央分離帯の信号の前に三脚立てるかすぐ目の前か。パンテオンも神殿風なので、撮影しやすいこちらにしておいたほうが無難か。でも柱の配置などこちらのほうが好適。南南西向き。オランジェリー美術館にまで行列。その向かいの美術館では映像の現代美術で閑散。歴史的建造物はたいていなんらかの展示施設になっている。