朝から曇。ホステルを出てしばらくしたら雨が降ってくる。パリでは初日ぼんやりとした晴れで、2日目は午前中雲がちの晴れだったが雲が広がり、それ以降ずっと曇一時雨。今日も撮影は無理とあきらめ、でも現行器で曇天下の撮影はやったことがないので、せっかく来ていることだし凱旋門をあとでやってみるかと可能性を残しつつオルセー美術館に行ったら土曜日のせいか長蛇の列。特集展示が19世紀イタリアの写真と絵画で、並んでまで見たいとも思わずポンピドゥーセンターへ。ところがその数倍の列。雨もやまず、撮影せずにこれ以上パリをぐるぐるしていてもしょうがない。列に加わり12ユーロ払って入場。カンディンスキーとカルダー。よかった。コレクションは60年代以降が休止中なのが残念だがそれでも充分な見応え。12ユーロだけのことはある。パリ市立美のコレクションはつまらなかったがこちらはたいへんおもしろい。パリ市立美を見る時間があったらその分こっちをもっとじっくり見るべきだった。それでも11時過ぎから16時前まで5時間弱たっぷり見まくる。美術の中心はフランスにありという矜持が全開。雨はやまず撮影は断念。雨の軌跡も結像に反映されるはずなので、さらにぼけて写るかもしれず、また低照度でコントラストも下がると予想され、その結果がちょっと見てみたかった気もするのだが、あれじゃ結像部に水滴がかかるかもしれずさすがに無理。16時24分のTGVにぎりぎりすべりこんでまたバーゼルへ戻る。明日は機上の人。