晴れ。積雲。ガスっぽい。13時過ぎ、都*議会議*事堂西の窪地へ。三脚をあらかじめ伸ばして器をとりつけておき、扇状の空間の要に相当するあたりへ運んでいって立ててちょっと向きを調整し20s露光。日に雲がかかっていたがときどき影が出るので手をかざして直射日光を遮ったり。終了後三脚をたたんで肩に担ぎ立ち去る。所要時間30秒弱。警備員がカメラで監視しているらしいのでさっさとすます。
職安通りの「韓国広場」なる韓国食材のスーパーマーケットはいつも盛況。業者の買い出しが多い様子。ハングルしか書かれていない調味料とかイワシのソースとか本格的すぎてとても手が出せない。コーン茶は無農薬とかいろいろあるけどもうちょっと先の店の方が安いががら空き。通りの斜め向かいの肉のハナマサ新宿店も閑散。
堀内カラーで昨日のネガひきとり。やっとケラレがなくなった。木陰での撮影で上が薄いので確実ではないけれど、たぶんこれで使えるだろう。装填の角度によってケラレることもあるかもしれないが横位置のほうは縦位置にくらべればまだクリアランスがある。
堀内カラーのテーブルを借りてさっき露光したフィルムをダークバッグで箱につめかえていたら、高校生風の制服を着た若い、というより幼い女性が入店してくる。高校生がなんでこんなところに。上がりのひきとりらしいが、「堀内カラー以外にクロスプロセスをやっているところはないんですか」などと聞いている。当然店員は他店のことは知らないと答える。ちょっと迷ったが、「ナショナル・フォートでクロスプロセスやってるらしいですよ」と教えたらたいへん喜ばれる。いくらしますか、とか聞かれるが、知らないんでネットで調べて、と返す。クロスプロセスで調べればいろいろ出てきますよ、とも。高校生ネット使わないのかな。今どき銀塩写真やってる10代は筋金入りのデジタル弱者か。見所あるのかないのかよくわからない。堀内のひとには迷惑だろうし、クロスプロセスなんて邪道だという向きもあろうけど、相手は高校生なんだしいいじゃないすか。高校生がなけなしのこづかいをはたいてフィルム使ってくれるなんてうれしいことじゃないの。そういえば何年か前に、高校の時所属していた文芸部の部室を訪ねていったら、われわれの頃にはなかった映研と一緒にされちゃっていて、文芸部のほうはほとんど活動していない様子だった。映研の生徒は8mmで撮影しているようだったが、1本撮るとこづかいが吹っ飛ぶと言っていた。たったの3分のために。地方の高校生でもこんなやつがまだいるのかと思ったものだ。ぴあだかイメージフォーラムだかのフィルムフェスティヴァルに出すと言っていたが、彼はどうなったろうか。
モノクロフィルムでテストすれば、いちいち新宿まで出しに行って一晩待つ必要もなくすぐに結果が確認できるのだと気がついた。というより今までそこに気がつかなかった自分が信じられない。
さらに器の加工。コーンが太すぎた。ドネルケバブをそぐように削っていく。