新宿ハンズで塩ビカット。1加工73円税込。ちょっと傾いてるようにも見えるけど、この値段でこの仕上がりなら何時間もかけて手作業でやるのはばからしい、とはいつも思うこと。真鍮の加工も依頼。こちらは2千円ちょっと。単純カットは安いけど、ちょっと手がこむと高くなる。それにしても、加工内容を考えれば安いものだと思う。あの工賃から考えると、工房単体では収益は上がっておらず、客寄せとかサーヴィスとしてやっているのだろう。
でも結局帰って金ノコとカッターとヤスリで削りかすを散らかすいつもの日常。ハンズの工房でやってもらうにも、サイズや材質や加工内容にいろいろと制約がある。たとえばステンレスの加工は受けていない。それ以外の金属板加工も0.5mm厚以上でないとやってもらえない。カットの残り幅10mm以上とか穴のRはいくつからとかさまざまな内規があるようで、それに抵触する注文を出すと、これはできませんとはねられる。加工難度が高すぎるとか仕上がりに問題が出かねないといった点で避けていると思われる節もあるが、機械のチャック径に収まらないとか、寸法が短すぎて固定できないとか、加工機械の仕様上どうしても対応できないと説明され、それじゃしょうがないなあと納得できることも多い。いずれにせよ、作業の実際を知らないものにはそれ以上の交渉はできない。旧政権閣僚が、行政の実務に無知であったがゆえに、官僚のいいなりになってしまったようにある大臣については実際に眼前で話を聞いたが、あたりさわりのないお題目と個人的体験談だけであった銀塩プリントの実際を知らない客は、外注先のラボの説明で押し切られるか、でなければ筋違いの的外れな要求をゴリ押しするしかないように、加工機械を実際に扱ったことがなく知識もない人間は、できませんといわれたらすごすごと引き下がるか、先方の許容する条件と手に入る素材とを勘案して設計を変更する他にない。そういうわけで、結局持ち帰って手作業でしこしこ加工せざるをえない部分がどうしても残る。こうして本日も写真器づくり。撮影らしい撮影なんて5月以降はこないだの称名寺くらい。写真器の検証のためのテスト露光はしているけれど、[撮影記]カテゴリに入れるのは気が引けてきてやめてしまった。こんなんで撮影日誌を名乗るのはどうなのか。所詮は自称写真家だからこんなものなのである。