カラーネガフィルム用の定着液を買ってしまった。12.8L分。これでもうあとには引けない。不調の時に、こうやって道具のほうから追いこむというのはいい手かもしれない。道具のほうから鼓舞させるわけだ。ただ、かえって重荷になって嫌気がさしかねない諸刃の剣でもある。発色現像液、漂白液もいずれ買う。カラーネガプリントはすでに自家現像で回しているわけだし、プリントのように広い面積を必要としない点ではネガ現像のほうがハードルは低い。ただ遮光性を高くする必要はある。現像タンクなどのフィルム現像用品もモノクロと共用なのでみな揃っている。ロールフィルムの現像タンクは、マスコカラータンクプロというくらいで本来カラー用なのだ。これまでしまいこんでいたのを活用できるのはいいことだ。現行器のような手間のかかる撮影であり、なおかつきちんと仕上げたいネガはラボに出したほうが安心だが、多少傷があったりしてもいい新型器のネガは自家現像で充分。ラボ事情が悪くなっても薬品と感材がある限りは続けられる。すぐに結果が見られるし、増感も性能の限界内で思いのまま。聞いたところではスターターを減らし補充液比率を上げるとコントラストも上げられるらしい。これはラボじゃできない。かなり期待できる。水道水で水洗すると乾燥後のネガに跡がつくので仕上げだけ純水を使うなどの配慮が必要。
廃液回収業者に尋ねたところ、漂白液は現像液に混ぜて貯蔵せよとのこと。酢酸の停止液も。モノクロ用とカラー用、あるいはネガフィルム用と印画紙用を混合させてもまったく支障はない。ポジ用は訊かなかった。定着液に他の薬品が混ざるとまずいのだそうだ。ただし持ち込み分程度は許容される。整理すると、[モノクロ現像液(ネガフィルム・印画紙) カラー発色現像液(ネガフィルム・印画紙) 漂白液(カラーネガフィルム) 停止液(カラー印画紙)現像後・漂白後の水洗を行う場合水洗廃液][モノクロ定着液 カラーフィルム定着液 カラー印画紙漂白定着液 定着後の水洗廃液]の2つの廃液タンクを用意すればいいということになる。ただ現実的には水洗廃液まで貯蔵・回収処理するのは負担が大きすぎる。モノクロ廃液も、Xtolなどは環境負荷が低いので下水に投棄するだろう。停止液もカラー用は発色現像液の持ち込みがあるので回収してもらうつもりだが、モノクロ用はそこまでする必要もあるまい。モノクロ定着液は要検討。貯蔵中の廃液はタンクの半分くらいに減っている。
3は中の造作を引っこ抜く。4は内部の土手っ腹をざっくりえぐって様子見。これも撤去するかもしれない。どちらもあとからつくったもので仕上がりがよかったので残念だが、内部の見た目がよくても機能に支障が出るのではどうしようもない。テストの時間がなくなってしまった。