暗室の遮光を整え、充分使える状態になった。いよいよネガ現像。このところの標準露光のネガは飛ばして、ずっと懸案だった2月のNでのネガ、これが引越の際の8時間程度を除いてずっと密封冷蔵してあったので、まず室温に戻す。1升ボトルに入れてあった増感用のフィルム現像液が見つからない。旧居で廃液回収してもらったときに一緒に処分してしまったらしい。ずいぶん時間も経っていることだし、このネガは失敗できないので、新たに調合したほうがいい。
 
カラーネガフィルム増感現像のための薬品作成法と処理条件 第2版

  • 発色現像:CNL-N1R A液900ml+CNL-N1R B液900ml+CD-4 4g+水酸化ナトリウムをpH10.05±0.05になるよう適量添加(豆3、4個分) → 1,800ml

     ・7m15s(30℃)、初期攪拌後、30sに1回攪拌

  • 水洗:水道水

     ・30s(室温)

  • 漂白:浄水器で濾過した水600ml+CNL-N2R1,200ml(使用前後ボトルを振ってエアレーションし再生) → 1,800ml

     ・1m30s(30℃)

  • 水洗:水道水

     ・2m10s(室温)

  • 第1定着:古い第2定着液

     ・2m(30℃)

  • 第2定着:浄水器で濾過した水1,800ml+エコジェット タイプJ1 N-3 15錠

     ・1m40s(30℃)

  • 水洗:水道水

     ・2m10s(18−42℃)

  • 安定:CNL-N4R 8L用原液が84ml、21mlに浄水器で濾過した水を加えて1.8L

     ・2m程度(室温)

  • 発色現像補充液:CNL-N1R A液4ml+CNL-N1R B液4ml+CD-4 0.05g → 8ml/4x5
  • 漂白補充液:CNL-N2R → 2ml/4x5

 
発色現像液のA液とB液を混合しただけの状態で、校正していない出したままのpH計で測ってみると、9.95と出る。ここにCD-4を4g入れたところ9.85程度まで低下。水酸化ナトリウムを入れるのだが、湿気を吸って潮解しておりデジタルはかりで計量できないので、適当に入れていったらあとでpHが10.15くらいになっていて入れすぎ。しかしこのpH計の表示が時間の経過により変動するので、あまり気にしても意味がない。
で、まず薬品のテスト。10号器のケラレのテストも兼ねて。10号器に手を加えてからPortra400NCを装填し、部屋で露光。EV8.5/ISO400、13m。もう1枚繰り返して現像。結果、シャドウが素抜けに近いので、相反則不軌による露光不足だろう。現像条件はこれでいい。でも不安なので7m30sに延ばしておく。