薬品の温度調整中。上げすぎては下げすぎての行ったり来たり。

中外写真薬品の0.5℃目盛の液温計を引越で荷物を整理していて見つけた。数本ある安いやつと較べてみると、30℃前後ではほぼ同等の表示値。カラー処理用の0.1℃単位のも某所で見つけて買おうかと思ったが、精密すぎて、この温度管理環境ではとても追っつかない。それに表示範囲が30℃から50℃なので、30℃に上げる途中での液温がわからない。このくらいが適当。
結局暗室にはエアコンはつけなかった。この部屋で夏を過ごしていないので、どの程度の暑さになるかわからない。切妻屋根で屋根裏がある分、鉄筋で陸屋根だった旧居よりは涼しいのではないかと思うのだが、周囲の条件もあるし、夏になってみないとわからない。隣の南側の部屋との境界の戸を開け放して、隣のエアコンで充分しのげるかもしれないが、そうすると遮光が不充分なのでフィルム現像は夜のみとなる。しかしこの古いエアコンでは12畳分に対しては力不足かもしれない。その場合にはウィンドウエアコンかセパレート型か、運んできたエアコンの装着を検討する。しばらくはこれでやってみる。
プロセッサCP31は、結局古いほうを処分してきた。新しいほうが確かに走行系の作動音が大きく感じられて、CRC556を注しても改善されないのだが、古いほうは電源オフ時に循環系が軽くのたうつような音を立てるので、これは長くないかもしれないと思った。どちらがよかったのかはわからない。

安定浴に使っていたCanDoのパンケースが、引越で割れてしまった。CanDoでかわりを探したら、Kodakの4x5ハンガーにちょうど合うのが見つかったのでこれを使う。ふたも気密度が高く前のよりいい。

印画紙用漂白定着液のB液に不気味な生命体らしきものが浮いている。こんなのはじめて見た。ついひと月前には何もなかったのに一面に広がっている。鏡月グリーンの4Lボトルなので雑菌が残っていたのだろうか。出荷時に薬品が詰められているボトルは、Kodakでもオリエンタルでももっと気密性が低いが、開封後1年くらい経ってもカビなんか生えたことがない。モノクロでも数年放置するなんてざらだったがこんなことは1度もない。B液は黒いほうでキレート鉄が含まれるが、こんな環境で生息できるとは。4月は寒かったせいか、A液のほうは透明でまだ使えそう。通常、A液は白濁してすぐだめになるので、使えないA液とセットのB液もかなり廃液タンク送りにしたが、B液のほうは見た目そんなに変わらないかった。あれをとっておけば生きているA液と混ぜて使えた。でも、おもしろそうだからカビを濾してあとでこいつを使ってみる。
で、ネガ現像まず6枚。長めに7m45s。2月22日に撮影して以来ずった現像できなかったネガ、やりなおしのきかないネガをようやく現像した。露出のばらつきはあるが濃度はまずまず出ている。器への装填のミスが多い。ノッチが引っかかるようだ。致命的というわけではないが、Kodakの現在のシートフィルムではノッチ側に銘柄が印字されていてこれが目立つだろう。それに、しばらくネガ現像をやっていなかったためいろいろ忘れていて、乾燥時にまっすぐに吊してしまう。必ず斜めに吊すこと。これはシートフィルム用のクリップのつくりにも原因がある。クリップはだいぶ出てきたがまだ11個。まったく足りない。角に穴のないKodak製シートフィルムを吊すには、とがった歯でがっちり咥える必要がある。洗濯ばさみは挟む部分が平らなので、フィルムが滑って落ちてしまう。百均で代わりになるものを探すがない。自作か、おとなしく買うか。電気部品店でワニ口クリップを買ってくることも考えたが、それだったら専用品のクリップを使ったほうがコスト上も使い勝手からもよほどいいだろう。ネガにホコリが付着している。旧居ではほとんどつかなかった。浴室で乾燥させているのだが、出入りが多いせいだろうか。
CD-4を0.3g補充してもう6枚。ロールフィルム用のクリップを使うことを思いつく。突起があるので滑り落ちることはない。ただネガに広く跡がつく可能性がある。もらいもののISEのほうは両側からべったりと挟む形状だが、LPLのは板状なのは突起を受ける側だけなのでまだ使えるかもしれない。やってみた。乳剤面を突起側に。ネガのベース面とクリップの板面との間に水がたまっている。跡になるかも。
CD-4を0.3g、CNL-1Rを64mL補充してさらに6枚。開始直後に2枚を外のトロ舟に出してしまう。漂白液と定着液がたっぷり散っているトロ舟の水に。うち1枚はしばらく水につけっぱなし。いずれもきれいな水で洗って発色現像槽に再投入するが、すぐに戻したほうは素抜けだった。これのせいなのか。たぶん未露光だっただけだと思うが。
ずいぶんたくさん撮影したつもりだったのだが、意外に少ない。あと数枚。あたふたと入れ替えていたから多く感じただけで、実際には露出が長かったからそんなには撮れていなかったのだろう。やれることもさほどなかった。ざっと見たところあまりかんばしくない。あとから見ると、こうしておけば、と思うのだが。