朝から特快晴。ところが昨晩ひさびさに知り合いの個展のパーティに行って、写真の話ができるこの頃ではめったにない機会なのでつい飲み過ぎてしまい、なかなか起きられない。ようやく起きて洗濯しだすも二度寝。フィルムを冷蔵庫に入れたまま室温に慣らすのを忘れていて、待ってたら日が暮れちゃうのでフィルムの装填はせず、装填したまま使っていないものだけで間に合わす。そんなこんなで13時前にようやく出発。巻雲が出てくる。
東へ。葛西臨海公園の手前の駐車場に黄色いクレーンを発見。京葉線快速に乗ってしまい、葛西臨海公園は通過するので少し先まで行って見てみようと新浦安で折り返す。ドア脇の手すりに三脚をもたせかけていたら、隣の舞浜でドアが開いたはずみで三脚が外側に倒れ、外に立っていた子供連れの男性の靴の甲にあたってしまう。明らかにこちらに非があるので、すみません、大丈夫ですか、と謝るが、あちらはそれを無視して舌を打ち、いてえなあ、とつつぶやきながら憎々しげににらみつけて車両の奥に去っていった。確かにこっちが悪いんだが、あの対応はどうなんだろう。怒るのはもっともだと思うけど、こちらは悪気があったわけではなく謝ってるのに、通勤列車内で敵意むきだしのリーマンに対するような、憎悪に満ちた目で見るほどのことだろうか。子供もいるのに。舞浜らしいのだろうか。三脚の事故といえば、たぶん95年か96年の勤め人だった頃、冬場の早朝、たぶん土日の中央線で、座席に腰を下ろす時にバランスをとるため三脚を前にさしだしたところ、向かいの席でも同時に座ろうとした男性がいて、その額に三脚をぶつけてしまったことがある。男性はしきりにぶつかった場所をなでていて、たぶんちょっと痛かったのだろう。やや皮がめくれて赤くなっていた。何度か謝ったが、特に何も言われないので大ごとでもないと判断し、そのまま眠りについた。ところが降車駅近くになって周囲がざわざわしているので起きると、その男性も寝ていたが、額から血の筋が流れていた。ちょうど駅に着き、いたたまれず逃げるように下車したが、あれは申し訳ないことをした。あの時と同じGitzoの自由雲台。むきだしの三脚は金属の塊であり、危険物である。厄介ごとを招きかねないので気をつけないと。三脚ケースに入れると脚を手でつかんで運べなくなるし、かさばるのだが、せっかくケース買ったんだし使ったほうがいいかも。
葛西臨海公園2006-05-21以来。巻雲がちらほら。駐車場へ。日曜は休みでひとがいない。許可とろうにも無理。15時半頃だろうか。35Φで20s、それから露出を計りEV14.6、それ以降40sで2枚。車が1台入ってくるがやり過ごす。日が傾いていてアームの反対側は暗いが、日が高いと画面に入って反射の原因となるので夕方のほうがいい。あんまりやりようもないので打ち切って西へ。葛西ジャンクションを眺める。これもサイドライトのほうがいいが影も多い。でもただの三叉路でわざわざやるほどでもない。高速に上がる階段の入り口が開いているので入ってみるがたいしたことなし。怒られるの覚悟で上まで上がってみるべきだったか。荒川沿いを南下。荒川河口は広い。新木場の先、若洲の回っていない風力発電機の先に、骨組状の構造物が見える。橋脚だろうか。護岸上を公園へ。ガラス張りの展望台は天井が低い。やってもいいがあまり期待できない。水族園は現行器では見送ったものの、やってもいいかもしれない。でも700円もするのか。17時の閉館前は内部からライトアップされる。「昔葛西は遠浅の海でした」とか干潟の自然をよみがえらせるなどとして鳥類園があるのだが、埋め立てといてそんなこと言われてもなあ。公園を出て少し東へ向かうが、道路と鉄道がまっすぐ延びているだけ。ひきかえし帰投。
フジヤ2階の大判レンズと露出計の陳列ケースはなくなり、その場所にはカメラバッグが置かれていた。大判類は富士GX680と一緒に奥の下のほうに置かれている。大判は縮小するということだろう。前から玉数が減っていたが、入荷自体少ないのかもしれない。GX680IIIがまだ続いているらしいことに驚き。もうちょっと売れていただろうPentax67IIでさえ生産終了だというのに。GX680の中古相場なんて、RZを上回る、というか下回る捨て値。中判なのに4kgにもなるこんなごついカメラ、スタジオでの商業撮影用途以外で使うひとほとんどいないだろうから無理もない。それでも今なお商品ラインナップにともかく残してあるのは、やはりフィルムメーカーの意地ということだろう。意気に感じて、GX680は無理でもGF670買ってやってくださいまっとうなカメラをお使いのみなさま。