preserveするのはワインじゃなく

これいいんじゃないか。

Private Preserve
http://www.eswine.jp/product/item/itm_6900655072.html

ワインの飲み残しの空間に窒素と二酸化炭素の混合ガスを詰めて保存性を向上させるというものらしい。無論ワインなんて安物で充分なのにその保管のためにこんなものを使うわけがない。現在もチーズフォンデュマスカルポーネのパスタソースに使った安物白ワインがあまりにまずくて酒として飲む気がせず冷蔵庫で酸化中。そんな用途ではなく、開封後のリキッドタイプ写真薬品の残りにどうかというわけだ。未開封フィルムは窒素を充填してあるし、深タンク現像では窒素ガスで薬品を攪拌するらしい。おそらく写真薬品も工場出荷時に窒素が充填してあるのだろう。安定した不活性の窒素を充填して酸素を追い出せれば、開封後の薬品も相当もつはず。ネガやプリントの長期保存ボックスにも使えるかもしれない。
問題は、まずこのしかけで酸素の残留を防げるのかということ。「飲み残したワインの表面にガス層をつくり、酸素が液体表面に触れることを防ぎ」というのだが、それは酸素を追い出すことはできないという意味じゃなかろうか。次にコスト。ワインボトル90本分で1,480円というのだが、それは充填できる回数ではなさそう。充填したとして何回使えるのか。1回あたりのコストは写真薬品の保存に見合うのか。
調べたら、こんな贅沢周辺品を買わなくても、窒素ガスボンベだったらはるかに安い。
http://itsumo.shop-pro.jp/?pid=2056176
しかしここまで大がかりにやるくらいならビー玉で液面を上げて空気を追い出す伝統的な手法のほうがよっぽど楽だと思えてきた。エアボンベ型ブロアだってよさそうな気もする。よかったら詳しいかたひとことお願いします。