遠く積雲あるも終日ほぼ特快晴。富士もくっきり。海浜幕張再撮影。13時半ころからだったろうか。前回2009-10-21は地上からで、階段のほぼ中心部に垂直に立てていたのだが、もうちょっと上がって画面下の濃度上昇を減らし、また傾けてみる。前回50s程度でネガが薄すぎたので3mから5m。下を職員が出入りしているので、見咎められるのを避けるため露光中は近所をぶらぶら。5分もあると結構遠出できるもの。6枚露光し14時終了。
この器を再開して以来ずいぶん撮影しているにもかかわらず、今もって結果の予測がまるでつかない。だいたいどこが写っているのかすら見当がつかない。現行器のほうはほどなくしてあらかた見通せるようになったのだが。この器だけで、相当長期にわたって続けられる可能性があるということだ。結果が予見できるようになったら、それはもう量産体勢に入ってしまったということであり、当初の高揚はもはや失われる。結果予見能力の体得を金科玉条とするアンセル・アダムズのような技芸習熟志向の態度に、われわれは決して与しない。
海浜幕張公園で残り1枚。直射日光が当たってしまい、うまくいきそうもないのだが、ためしに露光してみる。高さを稼ぐためベンチ上に三脚を立てる。2本は載るのだがもう1本がはみだしてしまう。そこでカメラバッグを下駄にする。ゆらゆらだが気にしない。手で太陽を遮る。14時半頃だったか。
そして市川塩浜へ。京葉線から見えて気になった某社敷地に無断侵入。日曜だがときどき乗用車が入ったりしていて人の気配がある。立ち入り禁止表示が見えなかったことにして突入。ひとけはない。ずんずん奥へ。これをやらないわけにはいかない。露光ずみの1号器から3号器までをダークバッグでフィルム詰替。15時過ぎでけっこう暗い。1号器は垂直に上へ。10m。露光中に人目を気にしながらあたりを物色。2号器は北に移動しより細いもの。10m、と思ったが向かい側のほうがよさそうで、もう日没間際なので8mくらいで打ち切る。3枚目、10mには足りないが光が明らかに力を失っている。9mで切り上げ。16時半に荷物をまとめていたらすっかり日が暮れた。本日の東京の日の入りは16:31。日没の寸前まで露光していたわけだ。
ここはまた行く。日曜か祝祭日だろう。正月はねらい目だが無理。早朝か夕方。