とっくに捨てられたと思っていた実家の水酸化ナトリウム、ふと聞いてみたら残っていた。劇物とあるので捨てるに捨てられず、処分に困っていたとのこと。当然持って帰る。30年前の苛性ソーダ、含量93.0%以上、500g。Extra Pure Reagentとあるから試薬級ということらしい。でも今じゃ食品に添加する用途でも95%ということなんだが、この30年間の技術革新の賜物なんだろうか。もとは粒状だったが湿気を吸って潮解し、融けかかった雪のようになっている。注文していた水酸化カリウムはキャンセル。ここにこうして使えるものがあるのに、より適切だろうとはいえ、ほとんど余らすに決まっているものを、1,600円も払って新たに買う手はない。これを捨てないでとっておくのなら、小学生の頃にピンホールカメラを組み立てて自分で現像定着した写真とか、もっと残しておいてほしいものはあったけれど、それは忘れてありがたく持っていくこととする。