H-3.6F-2.3いつまで行くのか、もういいと思うまでだ、と考えながら7時半過ぎ着。これはやってもいいかというのを見つけ、ひとしきり見終わってから探すが見つからない。さんざん探してようやくたどりつくが、目印を置いて機材をもってきたらまた見失う。結局10分以上のロス。こんなことはかつてはなかった。勘が鈍っているのか。ただ、わかりづらい場所ではあった。いつからこの撮影をやっていないのかももうよくわからない。2003年が最後だったろうか。三脚ケースで日を遮り店開き。Gitzo平型雲台の第1パーン棒のグリップがもげたままで固定しきれない。レンズはホコリまみれ。ブロアでは飛ばしきれず、入れたつもりのレンズペンもなく、クリーニングクロスもなく、やむなく軍手で拭く。どこでピントが来るのかを見つけるまでにかなり手間どり、構図調整もままならない。苦心惨憺する中、突然音がして視界が暗転する。何事か、雲台ごとカメラが倒れたか、と思ったら、日よけの三脚ケースが落っこちて壊れていた。しばし呆然と立ちつくす。さほどのものでもなかったと諦めるしかないが、数年ぶりに再開できると思ったので悔いは残る。もう終わり、これで充分、とはまだ思えない。
これまで機材のデポを何度も考えたのだが、橋の下あたりに放置するのもさすがに抵抗があり、毎朝かついでいった。だがコインロッカーに預けてもいいかと思うようになった。運べないことはないのだが、そのあとを考えると、3.2kgあるカメラと三脚がやはり行動を制約している。1日300円なら預けてそのあとの自由を確保したほうがいい。ただ今日は翌日の予報を確認しなかったので翌日行けるかどうかわからず持って帰る。明日は預けるつもり。
東京駅に9時過ぎ。新宿駅より広いが、上野駅は3階建てにさらに新幹線ホームもあるし、もっと広いかもしれない。ただ京葉線総武快速横須賀線も含めると東京駅のほうが広いだろうか。ひとしきり歩くとほとんど行っていない場所もある。新宿駅よりカートを引く客が多く何かと困難が予想される。ISO160でEV8.5前後で新宿より明るいのは、みやげもの屋など商店が多いからだろう。新幹線構内には入らず、この乗り換え口あたりに動きがある。地下の待ち合わせ場所や荷物預かり関連はよどんでいて不可。迷ったが眠いし新宿の結果を見てからにしようと今日は見送り。
特快晴。原宿に10時半頃。明治神宮前駅の出口が白パイプとガラスで悪くない。日が高いのであとで。表参道を下る。ぼろいドカジャンに百均の帽子でこの虚飾の街を歩くのは気が引けたが、行ってしまえば屁でもない。ドカジャンには機能上の長所があって、襟のボアの上からリュックを背負うとクッションになって肩への負担が減るのである。とにかく最大の問題は肩への荷重。
このへんはギャラリーがたくさんあった10年以上前には毎週来ていたのだが、ここ数年まったく行かなくなった。ハナエモリビルはパネルで囲われていた。ビルも解体か。あそこにもかつて展示施設があった。ヨウジヤマモトがつぶれるくらいだもの。国産は冬の時代か。山本耀司には、渋谷にあった彼の会社で20年前にインタヴューしたっけ。ヴェンダースの映画が公開された頃。ヘルツォークとド・ムーロンのプラダビルを眺めてから表参道交差点に戻って渋谷方面へ。このへんは総じて空間の使いかたがちまちましていて、建築としてではなく景観として見ると期待したような魅力はない。渋谷のほうが今の写真には向いている。ハチ公前交叉点は無駄にでかい駅ビルの影で思わしくない。日が高くなってから。ここは2004-11-16に交叉点を歩きながらスナップ撮影した。ストリートスナップなんてあれくらいしかやってない。むろんまっとうなストリートスナップであろうはずもない。道玄坂を登り東急本店をかすめてNHKを眺め、国立代々木競技場。野外音楽堂方面に行くつもりだったのにうっかり忘れてまた体育館に行ってしまった。よく見ると改修してもあちこち古さが目立つ。第1体育館は工事中。穏やか。14時でも日が低すぎ。
そして明治神宮前駅に戻る。日は当たらないのだが光が弱い。条件がわがまますぎ。待ち合わせの人が多く南に雲も出てきて見送り。眠いし重いし15時前だが帰投。