昨日のネガをバットでプリント。はじめは3回焼き込み、次にストレート。差はある、というより条件のばらつきがうかがえるが、副露光の顕著な効果を見てとることはできない。たぶんプリントをきっちりやってシャドウの出具合を吟味すれば違いが現れるのだろうが、その程度の差では、ホコリが乗ったりネガに傷をつけるリスクを冒してまでやるほどの意味はない。もっとはっきりしたコントラスト低減効果が得られるのでなければ。失敗して極端に露光したものはさすがに眠いが、これコントラストが緩やかというよりシャドウがフラットなカブリに溺れて細部が出ていないだけ。
念のためもう一度確認。10号器のケラレも確認も兼ねて。ヘッド最上位置、1/4出力、C170M170Y200の設定は今までと同様で、135mmf32で10s、5s、f38で3s、副露光なしのネガで、昨日と照明条件は同等、部屋の壁と天井が白いため昨日のは濃かったのでそれぞれ1mで露光。あと160NSで9号器のテスト、4m。で増感現像。プリントしてる暇なし。まったくこれから出かけるというのに直前までこんなことをやってるとは。新宿へ。のはずが間に合わずすごすご引き返してくる。死ななきゃ治らない疾病炸裂。現像したネガをちゃんと乾燥させてなかったので、よせばいいのにもう1回安定液につけて吊るし、ドライヤの温風をあてるがなかなか乾かない。水滴が飛んでも乳剤面が湿ったまま。構わずネガキャリアに挟んで同一条件でプリント。だが、副露光したほうが暗いというどう見ても理屈に合わない結果で、ネガの順番が狂ったとしか思えない。バット現像なので現像時間を間違えたろうか。いずれにせよ、ネガに細工するよりもプリント時に手を加えたほうがいいとの判断。露光後ネガを交換しようとするがガラスに癒着してしまっているため爪先で剥がさなければならない。結果としてあまり意味のないテストのために1箱と時間を使ってしまったが、ネガへの副露光がこの用途にはさほど有用ではないとわかった点で意味はなくもない。プリントが追い込めておらず詰めが甘いとはいえ、こんなにテストをしたのははじめてかもしれない。あと51箱。で、写真器にネガを装填しないで出かけてしまったので装填。1回目だけでもダークバッグでなく暗室で装填できたのでよかったとしよう。あと50箱と1枚。10号器はまだしつこくケラレているので今回は起用せず。こんなにしつこいケラレは改良前以来。