朝から特快晴だがややガスっぽい。昨日は昼過ぎまで曇だったが、15時頃からすっきりと晴れてきて、部屋の窓から空ばっかり見上げていた。今日は出発。夏至が近く日の高いこの時期の快晴は貴重。日光は山のほうが雲だらけ。予報でも不安定とのこと。南へ向かうが品川に着いたら西空がずいぶん白い。昼時には東西に遠く雲。行き先を変え錦糸町。このあたりはなんとなく避けていた。南下し木場公園を抜け、富岡八幡宮に寄るつもりが忘れて海の手前まで来る。豊洲と迷ったが東京海洋大前の越中島駅から品川に出、またも海洋大をかすめていつもの天王洲。ここも2009-10-15に撮影したがもう一歩。
15時半頃から、細かいことはさておき、ひとまずおさえの2枚。EV15.3、30s、40s。ちょっと珍しいトラス橋。通行人が多く、何人か同時に通ると大きく揺れる。走っているとひとりでも揺れる。重量の増減幅が大きくなるのと、橋の固有振動周波数とテンポが一致して共振するのだろうか。あとヒールの硬い靴のひとでも揺れやすいような。
まったくの門外漢の想像だが、トラス橋にしろ吊り橋にしろ、アーチ橋とは違って、力がかかる結節部は可動式になっていて、剛性を下げて荷重を分散しているのだろうから、揺れてなんぼ。文句をつける筋合いはない。通行人が多いから揺れるのも、地方の無駄な公共事業の橋と違って役に立っているんだから結構なことである。
トラスの中央部が橋の頂点とずれている。つまり、橋桁の真ん中が、ゆるく弧を描いている橋のいちばん高い部分にない。橋の両側の高さが異なるためかと思ったが、見る限りさして違わない。撮影位置をどっちにするか迷うが、トラスの形状に従うことにする。中央部と交点。ここに橋桁の影がくるまで待つこと40分以上。夕方には雲もほぼ消える。
あとから見たら、ずれているのは、橋脚の片側が運河に立てられていて、橋の根元からはじまる対岸側と非対称になっているからだった。トラスは橋脚から立っているので片側は根元から橋脚までがあいており、橋とトラスの中心が一致しないこととなる。
17時過ぎから頂点に近い橋桁の交点下、EV15から、40s程度で2枚。影が動くにつれ高さを変えなければならない。通行人も避けなければならず四苦八苦。橋桁の中央部に影がきた頃を見計らって動かしセット。影で直射日光が遮られていざ露光、と思ったら通行人がやたらと増えてきてひっきりなしに通る。ほとんどが品川駅方面に行く。
通行人が途切れるのを待っている間に品川駅東口ビル群の影が橋にかかってしまって断念。そのうち絶好の局面が訪れると期待して見守っていたら、条件が悪化していくばかりで結局機会を逃してしまう、という毎度おなじみの顛末。橋は逃げないし、また撮影すればいい。と、こんな調子で漫然と待ち続けているうちに、いつしか寿命全体が尽き果てるのだろう。
増えていく通行人はどうやら家路に向かっているらしい。いまどきの勤め人は2、3時間残業するのが当たり前だと思っていたのだが、そうでもないのだろうか。時差通勤で7時から働いてるとか。それにしちゃ多すぎるような。大量の群となって品川駅に吸いこまれていく。
ソフトウェアキーボードだが、いずれタッチパネル表面が変形するようになって、FとJのキーに突起を発生させてホームポジションが触知できるようになり、しかも現状のキーボード同等のキーストロークを実現できるようになったら使いものになるだろう。米空軍戦闘機の操縦桿なども、固定式にして加圧だけで操作させることは可能なのだが、動かないとかえって疲れるので、わざわざ移動量を反映させる方式にしていると聞く。キーボードも、指で押し下げたという感触がないと疲労度が大きいと思う。これをトレースできたら現状の代替になりうる。そのうちできるんじゃないか。もっとも、高校の頃に出てきたワードプロセッサを見て、いつかキーボード入力から音声入力方式に移行すると喝破したつもりがまったくその気配がないのを見ると、この予想も外してるかも。