7時前出発。快晴。あまり歩けないのだから、地下鉄で移動するより座ってれば各所の風景が見られて行き先も多いメトロバスのほうがいい。ただ本数は少ない。運行時間も不正確。こちらのバスは自転車を積めるようになっている。これは便利。自転車買っちゃおうか。この足でも自転車には乗れる。ただ歩道が走れず車道は怖いので大通りは走れそうもない。ハリウッド・ブルヴァードHollywood Blを走っていた自転車がパトカーに止められてくやしがっていた。止めやすい奴を止めるのはどこの警察も同じか。

Hallywood/HighlandからFairfax Avを南下。特にどうということはない。Apie Stとかいうわけのわからない郊外で降ろされる。送電塔とフリーウェイくらいしかない。7時半、層雲が広がる。霧も出ている。珍しい。どうなるかと思ったが少し移動したらちゃんとしたバスストップがありたくさんの人が待っている。すぐ来た35DawntownでWashington Blを東へ。低層所得者が多い様子。みな顔なじみ。Broadway Blのさびれた場所で降ろされる。待っている間、ここはやばい場所なのではないかと不安。Venice BlをSanta Monicaへ。海岸を見下ろす丘にはホテルが建ち並ぶ。しかし霧で海なんてまったく見えない。降ろされて534で海岸沿いのSunset Blをさらに西、海には波乗りのひと大勢。岩山。Malibuに来ると晴れている。でもSanta Monica方面には低く霧が漂っている。終点で同じバスに乗りなおして戻る。途中からまた霧。Dawntownの朝と同じ場所に戻る。同じDawntown LAといってもバス停はかなり広範囲に散らばっているようで注意が必要。Braodwayが繁華街中心部か。個人営業の古ぼけた店が多い。今時では健全かも。Sunset BlからSanta Monica Blに入り、やたら小ぎれいな街並みが続くと思ったらBevery Hillsだった。西のビルが建ち並ぶ街区で放り出される。バスプールでもないどうでもよさそうな場所が終点になっていることが多い。逆行きに乗ったらRapidで、Broadwayには出ずにまたわけのわからない場所で降ろされ、そこからBroadwayを南下、黒人ばかりで混み合う路線。

あんまり混むのでMartin Luser King Jr Blは制覇せず適当な場所で降りてBroadway/5th Stに戻る。カメラ屋というかよろず電化製品屋で充電器の在庫を聞く。3件目に目的のものがあって25ドル。ざまあみろ悪徳ハリウッドカメラめ。たぶん同じ製品。アダプター式でCanonの各種バッテリーに使える。使いかたも教えてくれる。イタリア系は信用できるというかこせこせしてないのかも。もう一件あって、そっちではもっと安かったかもしれないけど。首から下げた電子辞書にみな興味を示す。Dawntownから北東へ。途中チャイナタウン。Eagle Rock/San Fernandoで見切りをつけ引き返し、Pershing Squareから地下鉄Red LineでHollywood/Highlandに出て帰還。
逆行きに乗って基本的に交差する通りの名称がバスストップの呼称になっているのでわかりやすい。ストップリクエストは渡してあるワイヤーを引っ張って行うが、車両によっては日本のような押しボタン式の場合もある。
乗ってるのは、地区にもよるが多くが南米系、次がアフリカ系。白人はめったにいない。日系や中国系は見なかった。日本人観光客なんて皆無。ダウンタウンとか南のほうの人通りのない路上を歩いていると昼でもホールド・アップを食らうそうだが、バス停で待ってる限りは安全なんだとか。明らかに貧乏人で、金を奪えないのはわかりきってるから。
他の都市の今まで乗ったことがある地下鉄では、各駅ごとに複数の地上出入り口があるが、ここの地下鉄は1カ所ずつしかない。最近になっての建造で都市ができあがっていたから用地買収が追いつかなかったのだろうか。
地下鉄はこの20年ばかりで5本開通したとのことだが、いまだに自家用車がないと住むには不便だという。それでもここ数年で地下鉄通勤者が増えてきたとか。これまで地下鉄が着工されなかったのは、自動車産業の圧力だと地元住民が語っていた。
車は日本車ばかり。特にトヨタ。フォードもたまにあるが、GMクライスラーは滅多に見ない。トレーラーがやたら長くて、大量の煙を吐いてる奴がいまだにいる。さすがアメリカ。