本日で2週間経過。朝から曇。午後になっても晴れず。足はまだ痛む。
外貨両替と決済について知ったことをまとめておく。素人なのでいろいろ間違いがあるかもしれない。
20年ぶりの米ドル安で渡米の絶好機なのだが、現地で日本円を米ドルに両替したりしていては、せっかくの為替差益が吹っ飛んでしまう。
日常的な支払いではクレジットカードが便利なのだが、日本のカード会社発行で、日本の銀行から円建てで引き落とされるカードなら、実勢相場に2、3円くらい上乗せされるので、あまり有利とはいえない。店と使用額にもよるだろうが、本人確認がタッチディスプレイのいいかげんなサイン程度で人的確認がなかったりするし、暗証番号など聞かれないので、他人が拾ったらいくらでも使える。飲食店でも、預けっぱなしでスキミングなんてやり放題、使用明細も確認できないことが多い。だから限度額は低めにしておいたほうがよさそう。結局は少額しか使えない。
トラベラーズ・チェックも、万一の場合に備えて数百ドル分用意したが、使う場所に制限があるらしいし、手数料がシティバンクに口座を持っている場合で1%(通常は2%)で、しかも実勢の為替相場に上乗せされたレートで交換されるので、これも交換比率からいうと、クレジットカードよりはましだが得策ではない。
現金も持ってきた。14日にトラベラーズ・チェックと合わせてシティバンクで外貨両替したのだが、84円前半のかなり有利なレートだった。しかし手数料は乗るし、物騒なこの地でそうそう大金を持ち歩くわけにもいかない。
日本在住者がアメリカなどを旅行する場合に、現金を手軽に引き出すには、シティバンクに口座を持つのが最良のようだ。全米やカナダ等にあるシティバンクと関連会社のATMが、24時間使える。ATMは7-ELEVENやam/pmにもある模様。ただ、おそらく都市部に限られるだろうし、まだやってないがこの国のATMでは20ドル札でしか出ないという話。
ネットで申し込み可能なeセービング口座では円建ての普通預金口座とマルチマネー口座しかつくれない。マルチマネー口座から海外ATMでの出金はできないので、米ドルやカナダドルなどでの出金の都度、その時点の為替相場に1円とかを上乗せしたレートで日本円から外貨両替して受け取るという手続きになる。それに1回の出金につき210円の手数料がかかる。
ところが、日本のシティバンクの実店舗に直接行くと、それらだけではなく外貨預金口座がつくれる。これなら、米ドルで預けておけば米国内のATMならそのまま米ドルで引き出せる。1回の手数料はたしか2ドル。日本円から米ドルへの両替は、為替相場が有利なときに自分で行える。ただし、平均して50万円ないし1,000米ドルかそこらの預金残高がないと、月2,100円の口座維持手数料がかかる。eセービング口座なら無料。いやはや、いろいろ複雑だ。
でも、銀行で外貨に替えている限り、1米ドル当たり1円程度は上乗せされる。これを削るために、FXの口座をつくった。FX取引などやる気は毛頭ないが、外貨両替だけのために利用する。これなら1米ドルにつき20銭程度。まずFXの口座に日本円を入金し、米ドルに替え、ほかの口座に出金可能な未入金に移してシティバンクのマルチマネー口座に送金、4営業日でシティバンクに入金され、そこから外貨預金口座に移す。結構こみいっているが、これがもっとも手数料を低く抑えられて安全な外貨両替手段だと思う。まだ現金の持ち合わせがあるので実際に出金してないけど。
出国した日本現地時間9月15日の為替相場は、1米ドル83円を割る寸前でドルの買い時だったのだが、処方箋の薬がどこの薬局にもなかったりでそれどころじゃなかった。しばらくは米ドルが上がっていて、今日は84円を前後するいい線まで米ドルが下落したのでちょっと買ったが、これやってると他に何もできなくなって、1日つぶれてしまう。FXなんてやるもんじゃない。
ただ、実際にこちらで生活してみると、コインランドリーやバスなど、現金が必要な局面は確かにあるのだが、多くは25centsなどのコイン。ストアで現金支払いすると、たいていの品物は1.99ドルといった半端な値づけなので、1centなど少額硬貨ばかりが財布にどんどんたまってしまう。10cents硬貨は5cents硬貨より小さかったりしてとっさに正しく払うのは難しいし、日本のように1,496円の買い物で2,096円を出して600円のおつりをもらう、といった習慣がない。小銭が貯まったり、無人で自分でスキャンするタイプのレジで紙幣を吸い込ませるのに難儀するのが煩わしいので、カード決済のほうが、多少は高くつくにしても結局は楽かもしれないと思いはじめたところ。
なお、有人レジなら問題なかったのだが、無人レジでアルコールを買うとIDナンバーの入力を求められる。パスポートの生年月日を店員に示して売ってもらえた。パスポートはコピーで通用するので、コピーを持ち歩き、原本は宿に保管しておく。安心できる宿なら、だが。
クレジットカードに戻ると、海外旅行経験の豊富な知り合いがイタリアで自動車事故に遭い、ゴールドカードに付属する旅行保険のおかげで助かったという話を聞いて、今回は保険会社の旅行保険ではなく旅行保険のつくクレジットカードをつくることにした。有名どころの「ゴールド」クラスのカードは年会費1万程度で死亡時1億、疾病や事故の治療費1,000万程度が相場。それに空港のラウンジが無料で使えるとかいうどうでもいいおまけつき。もっと格下のカードだと年2、3,000円で死亡時3,000万、治療費300万程度。ただ会社によっては、旅行保険の対象となるためにはそのカードで旅行代金の決済を行っていることが支払いの条件になっていたりするので注意が必要。また、複数のカードを用意していると事故などの場合に金額が積算されるという会社と、全部合わせて一定額までととれる規約の会社がある。それに帰還も渡航後1カ月とか3カ月といろいろ。初年度会費無料というのもあるので、旅行から帰ったら解約して会費を払わないという手もあるが、そのカードはたぶん2度とつくれないのでよく考えたほうがいい。
今回は、最短で即日発行のセゾン・アメリカンエキスプレスカードというのを旅行保険のために申し込み、受け取った日の晩にやけどをやらかしたのだった。やけどのあとだったら受け取りにも行けなかったかもしれないし、このカードがなかったら、万一悪化して医療機関にかからざるをえなくなることを恐れて旅行を断念したかもしれない。まったく絶妙のタイミングだった。


夜のハリウッド。フラッシュたいたら2枚で息切れ。
ネオンは思ったほどきらびやかではなかった。噂に聞くLas Vegasでもないと、一面のネオン、とまではいかないのだろう。