晴から次第に雲が広がるいつもと同じ経過。
Malcolm X BlvdのW128 Stあたりにある時間貸しネットの店は30分3ドル。そのままの設定だと日本語は表示できない。変更にはインストールディスクが要求される。コントロールパネルの言語環境をいじってたら表示はできるようになった。USB装置はつなげば認識される。
3の59 Stから西へ。West Sideだ。バーンスタインの「Tonight」がループする。古くからの倉庫街。ここはおもしろい。川岸には遊覧船乗り場と公園、そして退役した米海軍空母が係留してある。甲板には旧世代の軍用航空機。ここはもっと天気がいい日にあらためて行くことにして、Lexinton AveからChrysler Towerを、と思ったら雲が増えていく。あきらめてUnion SquareからCanal St。中華街。歩いて市庁舎。古典様式。Water StからWall St。ここでなんとか、と思ったのだが、狭すぎてやりようがない。「ウォール・ストリート」って、庶民的な靴の修理屋があったり、ホテルの前で古本を並べて売ってたりする、狭くて短い通りでしかないのだ。門番のいる高級賃貸住宅やドレスコードがありそうなレストランもあるけど、NY証券取引所がある以外は、世界の金融の中心という雰囲気からほど遠い。朝なら違うのかもしれないが。ここは無理かもしれない。
埠頭がたくさんあるのだが、Wall Stの東端にもあって、フェリーが出ている。Brooklynに向かうらしい。このへんで働いているひとたちらしくて、通勤で使っているのかもしれない。
帰ってEast River沿いのTargetに行こうとM60のバスに乗ったら、降りそこねてQueensに出てしまった。橋を渡るときはManhattanの夜景が見えて悪くなかったが。怖いので鉄道のそばのバス停で降りてAstoria BlvdでNに乗る。6に乗り換えバスで戻ってくる。125 Stの東のほうは夜には危険らしいのでTargetは見送り。無駄な遠回りだった。
夜、摩天楼には霧がかかっている。Madison Square Garden近くまで出かけて2度目の国際電話。これで終わった。今年もすべての労力と出費が無駄に終わる。おうちへ帰ろう。別に帰国したくなったわけじゃない。賃貸契約で借りている日本の部屋が自宅なら、同様に賃料を払って契約書も交わして滞在している今の部屋だって立派な自分の部屋だ。日本の部屋も実質住んだのはまだ半年弱。Harlemの部屋も3日寝起きしただけだけれど、一定期間は他人は入ってこないし好きに使っても誰にも文句を言われない。ホステルとは違う。荷物も広げ食べ物もそろえて、もうすっかりわが家。帰ろう、やすらげる、自分のおうちへ。