日の出時は晴だが8時過ぎ出かける頃には巻雲と巻層雲。
撮影できる見込みは薄いが、Arlington Cemeteryへ。ここはずっとやってみたかったのだが、やれるかどうか疑問でもあった。
Lincoln MemorialのまわりのサークルからPotomac川を渡るが歩道がない。車道を渡って川沿いを歩くがあるはずの墓地が見えない。ついにPentagonにさしかかる。でかい。ここも見学コースがありそうで、一度入ってみたい気もするが、三脚もあるしX線通したくないしで素通り。墓地はここらにあるはずなんだが、と右を見たら稲のように規則正しく植わっている白い石の列が。すぐそこだった。しかし鉄柵がはりめぐらしてあって入れない。ぐるっと南まで回るが柵は続き、やっと門があったが閉まっている。10月から3月は8時から17時までとなっている。しかし10時過ぎなのに門にはでっかい南京錠。土日は休み? 墓なんだけど。鉄柵はそこから石垣になっていて侵入は可能だが、見つかったらただじゃすまない。その先は海軍施設で立ち入り禁止。戻る。
Potomac川のほうまでぐるっと戻ったら小さな入口がある。こんなに門戸が狭いはずはないんだが、とにかく入る。小さな門の先に、昔社会科の教科書か何かで見て以来幾度となく見てきたあの墓石の列。ミニマルアートのようだ。たぶんみなここから撮影されているだろうという、型通りの観光写真的な位置。そこからしばし考えるが、今やっている写真には向きそうもない。
丘の上に石造りのArlington Houseというのがあり、その先にミュージアムもあるが、装備一式の処置が面倒なので入らず。無名兵士の墓の隣に大理石の野外劇場。床には花崗岩も。勲章などが誇らしげに展示してある中央部の奥に上る階段に、車椅子用のリフトが装備されている。この手の施設には珍しい。ここの来場者のうち少なからぬ割合で、下肢に障害を持つ退役兵がいるということだ。
J.F.ケネディ夫妻の墓には両隣に2日で亡くなった娘と出産日に名前もつけられずに亡くなった子の墓。
思っていたより墓地は狭い。もう一度、Arlingtonのおきまりのカメラ位置に戻る。そのあたりで、芝生に入りこんで寝転がって撮影している者がいる。この国でもっとも神聖な場所と書いてあるし、当然進入禁止。こっちもいざとなったらやるだろう。雲は広がっているけれど、せっかくここまで来たんだから撮っておこうかとも考えるが、どう見てもうまくいきそうもないので断念。旅行中ずっとやろうと思っていた場所なのだが。晴れたらひょっとすると行くかも。でもたぶん行かないだろう。
帰り、Lincoln Museumまでまっすぐ道が延びており、橋も架かっていた。こっちの橋を渡ればすぐだったのだ。さっき渡った橋のほんの10m先。そういうわかりやすい道がないはずはないと思ったよ。地下鉄もあるがこの際歩く。長い橋を渡ってDCへ。
荷物を置きにホステルに戻って昼食をとったらもう15時半。時間がないのでNational Galleryへ。誰それが寄贈したコレクションと1階をざっと見る。もうレンブラントとか見る気がしない。ルネサンスにどっぷり。
次の滞在先を確保しようと別のホステルに行くが、2日しか空きがない。別のホステルを紹介され途中まで行くが、こないだ行ってみたらたたんでいたホステルだと気づく。とにかく行ってみると営業している。感謝祭前後だけの休みだったらしい。こんな早とちりばっかり。スタッフがおらず予約できず。