今日も曇。National Postal Museum。正直ほとんど関心ないのだが、Smithonianのミュージアム完全制覇ということで行く。しかし着いたら9時過ぎで開館前。その先のEastern Marketまで足を延ばしてみる。Capitol East Stを渡ってやや南。マーケットの建物の中でも営業しているが、日曜なので露天もたくさん出ている。でもあんたら清教徒の子孫じゃないの。礼拝に行かなくていいのか。まだちょっと早かったので準備中だったり。もみの木がたくさん。それから自家製のインド料理とか食べ物が多いが、絵を売ってるひとも。寒いけどどこかほのぼの。そういえば昨日は寒いと思ったら外で氷が張っていた。そりゃ寒いわ。まだ12月はじめなのに。建物の中の常設の店には鮮魚があるが高そう。全体に高級な雰囲気。
このあたりも石造りの古い教会がたくさんあって、せっかく日曜日なんだしオルガンが聴きたいなとも思うが、どこに行けばいいのかわからない。途中サークルの東で教会からどんじゃか音が聞こえる。African American Chirchとかなんとか。これがゴスペルソングってやつか。覗いてみるとアフリカ系のひとびとが歌い踊る。招き入れられしばし聞くが、参加できないし鑑賞にたえるものでもなく早々に退散。
National Postal Museumに戻る。Union Stationの隣。ここも大理石の豪壮な建物で、巨大な容積の吹き抜けがある。ミュージアムは地下1フロア。
郵便列車の中になんとあのグララボタイマー。特に写真用というわけじゃなくて汎用なんだろう。
National National History Museumにある45カラットだかのホープダイヤモンドは、Smithonianへの寄贈の際に郵送したんだとか。その費用は100万ドル。ほとんどは保険料。扱ったのはこのNational Postal Museumのあるビルのポストオフィス。
郵便のミュージアムということで切手のコレクションがずらり並んでいるのを想像していたのだが、それもあるにはあるものの展示の一部分。主体は「郵便史」であって、運送の発達や昔のポストオフィスの再現などが中心になる。国立のミュージアムとしては、郵便がどんな歴史を経てどんな社会的役割を果たしてきたか、を訴える展示とする必要があるのだろう。切手が並んでいるだけでは、国が予算を組む理由が立つまい。
でもやっぱり切手をいちばん見せたいらしいし、ここを目的として見に行くひとの大半の関心もそこだろう。1847年からのアメリカの切手のコレクションがある。世界各国の切手も。みな個人の寄付。展示でなくスチール棚を引き出して見る収蔵庫の形式。でも、それら貴重なのだろう切手より、4方にたくさんのぶっといシリンダーが伸びるすさまじいロックのついたステンレス削り出しらしい扉のほうが、われわれ一般人にはよっぽど見もの。でももう一つの出入り口にはそんなものはなく扉すらない。ただの飾りか。
出口にCurator of Philatelyの肖像入りの紹介パネル。開館以来の歴代の切手収集キュレイターの名も在職年とともに列記してある。Smithonianのミュージアムは全室見ているはずだが、キュレイター自身が展示に登場しているのはここだけ。他でもあんまり見ない。よほど名誉のある立場なんだろうか。全世界の切手コレクターの頂点とか。
これでSmithonianはコンプリート。National Gallery of Artも当然Smithonian Institutionの一部だと思っていたら別の機関らしい。
昼食後、ついにNational Building Museumへ。5ドルというのは寄付してくださいというだけで必須の入場料ではなかった。レゴでできている建築模型などレゴがらみの企画展示を見るには5ドルのチケットを買わなければならない。
外側は120年前に建てられた年金ビルで重厚だが、中に入ると巨大な吹き抜けの屋根がパネルでずいぶん安普請。でっかいハリボテのよう。改築してあるらしい。煉瓦の階段は減ってでこぼこ。
Palladioの企画展示は図面と建築模型。Timothy Richardsの模型のディテールは見事。でも所栓は縮小模型。想像したとおり、全体に図面と模型と解説パネルがほとんどのミュージアムだった。ただし、元の建築の部材であるバラ状装飾のロゼットなどが展示してある。議会図書館や連邦議会議事堂の天井に並んでいるあれだろう。あとは門柱など。こういう実物の展示だけは目を引く。他は展示で見る必要があるものとは思えない。
見終わると14時半。まとまった展示を見るには時間が足りない。Freer Galleryをおさらい。一部の部屋が展示替え。みなコレクションではあるのだが、常設ではなく定期的に展示品をいれかえているらしい。次の展示は見られない。
今日は珍しく閉館前に帰る。ネットでこのホステルの滞在期限後の投宿先の手配。部屋を実際に見ていないので不安ではあるが、こないだ行ったところと古い以外は大体同じということでたぶん問題なし。今よりちょっと中心部から遠いがやや安い。同じ11 St沿いなのでここからの移動はわりあい楽そう。