帰ってみたら、裏の駐車場に住宅が建ちつつある。そんなこと聞いてなかった。北側なのでさして影響ないのだが、夜間にこれまでより明るくなるかもしれない。またこれまでは部屋の入口が通りなどそこら中から丸見えだったので、防犯上安心だったが、これが建ったら塞がれてしまうのでもうちょっと気をつける必要があろう。北はいいから南側のボロアパートをさっさと建て替えてほしいもの。
そんなことより、暗室の白のシートが茶に染まっている。なんだろうと思ったら、薬品のボトルが倒れて液が流出していた。フィルム現像増感用補充液500mL程度と、印画紙現像液の使いさし800mL程度、こっちが濃いので始末が悪い。酸化して褐色に変色した乾き痕が1面に拡がってしまっている。上のほうに立ててあった空のPETボトルが落ちて、床に置いてあった薬品入りのボトルに当たって倒したらしい。時期はいつかはわからないが、かなり乾いているのでこの不在の3カ月の初期だろう。このシートは編んであるので、液体に浸ると毛細管となって浸潤させてしまうのだった。防水性は低い。ただシートで止められて床にまでは浸潤していない様子なのが不幸中の幸い。敷いておいてよかった、と考えよう。とりかえるのがえらい難儀。机やらコンクリブロックやらみな動かす必要がある。
帰ったらたいへんな事態になっているのではないか、と心配していたのだが、1面そうなっていた、というところか。
薬局で500mLの精製水58円を3本買ってくる。これはコンタクトレンズの洗浄に使うものらしいが、高温処理済とあるので、溶存酸素が少ないと期待できる。増感現像液を用意するつもりが、B液を2回分入れてしまう。どうする。このまま倍濃度の増感現像液として使うこともできなくはないが、テストしてないので、A液とB液も水も倍量にして、増感現像液と標準現像液の両方をつくるほうが無難か。
液の確認のためテスト現像のためのネガを用意する。室内で2枚露光。.4で10m、.47で15m。