プリント。N。ぱっとしない。これが限界か。
同じ銘柄のフィルムを使い、同じ場所で相前後して撮影したネガなのに、カラーの補正量がだいぶ違う。ネガを換えるたびにいちいちフィルター値を調節しなければならないので面倒。発色現像液の疲弊のためだろう。ネガ現像を分散しているので、その時の疲労の度合によりばらつく。pHくらいは計っておけばよかった。薬品を使い捨てにすればだいぶ改善されるだろうが。いくらなんでもラフに過ぎた。

9月にやけどした右足の甲の皮膚がぼろぼろとはがれた。アメリカを歩いた皮膚。その時のネガを今焼いている。やけどの痕はまだ残っている。左ももの痕もまだ赤い。LAをサンダルで歩き回って左足についたベルトの日焼けもまだうっすら残っている。
でも、どれも薄くなって、いつしか消えていく。あの日々の記憶とともに。