いかれたディスクグラインダをビバホームに持っていく。煙が出たと伝えたらその場で新品交換してくれるかと思いきや、発売元に送るとのこと。中国製を輸入してるだけだし、2千円程度の安物を分解修理なんてするわけないんだが、そう言われちゃどうしようもない。とぼとぼ帰ってくる。しばらく使えない上、遠いのにまた行かなきゃならない。新品交換に決まってるのに、なんとも無駄な儀式。でも、検査で難癖つけて保証対象外にされたりして。
こっちにかかれないので別の計画へ。
既製のパーツを流用できないかと工業製品検索で探しまくるが、市販してないものばかりでまた厄介そう。ふと、フロッピーディスクが使えるんじゃないかと気づく。構造を理解するため1個分解。FDの内部構造を知ってる人間なんてもうほとんどいないんじゃないか。スライド部分が金属製のFDとプラスティックのFDの構造上の違いを知ってるか。俺は知っている。メーカーによって細部はかなり違う。ぎちぎちの規格品だと思っていたのにローカルな設計変更があって意外。maxell、次にTDKの2HDがよさそうだ。
ところがFDなんて手許にはほとんど残ってない。ありあわせのガラクタで間に合わせることにかけては結構自信もあり、そのためなかなかものを捨てないのだが、まさか3.5インチフロッピーディスクなんていうレガシーメディアを写真器の自作で使うことになるなんて想像もせず、中古FDはネットオークションでも売り物にならないので、引越でほとんど捨ててしまった。後悔。好適なのはわずか1枚、まずまずが1枚、どうにか使えるのが2枚。たったこれだけ。いちばんいいのをさっそく改造するも微妙に失敗。先にどうでもいいのでテストすべきだった……
でも、これと手持ちの塩ビシートと接着剤で、出費ゼロでつくれそう。そこらへんにあるものでどうにかする能力と技術的障壁を乗り越える工夫の才能だけは健在、どころか磨きがかかっている。やっぱりこういうちまちました工作が楽しい。グラインダとかサンダーを使うのは、工作というより作業。消耗する。カッターや接着剤を使う指先の工作のほうがいい。