特許庁に連絡。担当審査官が異動で交代とのこと。先週末に通知書送って別の部署に移ったということなんだろうか。それとも3月末で異動したのに、いまだに前の担当官の名前を使って通知しているということなのか。わからない。
で新しい審査官に、まったく同じ指定役務が別の登録で採用されていると告げると、それは把握しているが、前の指定役務が広すぎて明確ではないので補正を求めるという。一度認めてもあとで適切でないと判断して認めないというのはよくあることという。そっそんなー。
官僚の無謬の原則はどこにいっちまったんだ?
役人とは前例に反することはしないものだと思ってたんだがそうじゃないのか?
こちらとしては役人のルールに従っているつもりが、役人にそのはしごを外されちゃったらどうしていいかわからない。実態はともかく、少なくとも表向き上は、審査官が誰であっても判断基準は統一されていて、別の担当者でも判断が変わることはない、ということになっていると思っていたのだが、こんなにあっさりと、審査官による判断の差があって、前任者がまちがってると判断したら正す、と開き直られちゃうとは。あんたがたの判断を基準にしてこっちはものごとを考えてるってのに、あんたがたの判断として登録されているものがまちがってるといわれちゃったら、こちとら何を基準にすればいいわけ?
などと文句垂れてても、もとはといえばこっちの勝手な「役人かくあるべし」との思い込みが悪いんだから反撃に困る。
無謬の原則を奉じているものであるとの役人像があえなく瓦解してしまうと、もうこっちは丸腰。
われわれが思ってるほど彼らは単純じゃない。あるいは、役人だっていろいろ、十把ひとからげにはできない。
いずれにしろ、一度認めたんだから今回も認めろ、という言い分は通りそうもない。
中身でごねてみるが、とりあってもらえてない感じ。とにかく意見書送ることに。
別件で申請書類発送。こちらがまた一大事。この半月ほどあちこちかけずり回ってようやく書類を揃える。こんなことやるようになるとは思わなかったが、知らなかった世界を垣間見られて意外におもしろい。何度もやったら新鮮味が薄れてつまらなくなるだろうけれど。
特許庁は電子出願だが拒絶理由通知は書面。国際出願の時もFAXだらけになった。そしてこちらの申請。申請書類やら資料やらなんやらのプリントアウト、そのし損じ、コピー、各種公的書類、という具合で紙の渦。いまだ紙で動く世界。
それだけじゃない。取引先からの納品書請求書領収証、図面仕様書封筒梱包材。紙紙紙。
紙に心底うんざりし、紙から離れたくてやってるってのに、やればやるほど紙がうずたかくつもってゆく。なんたる皮肉。