関東化学に廃液を回収してもらう。写真処理薬品以外にも回収してもらいたい廃液があったのだが、処理実績がないといわれ引き取ってもらえず。排出分は18Lポリタンク2本足らずで2500円ちょっと。この3年半分の写真活動の排泄物。もう出すこともないかもしれない。
インスタントフィルムも捨てる。そしてついに4x5の現像済ネガを相当数処分。
20年くらい前からの年賀状なども処分。世の人はもっと早くに捨てるらしい。むしろ物持ちがよすぎるくらい。でも、印刷や昇華型やインクジェットプリントの年賀状は未練なく捨てられるが、印画紙に焼いてあるものは捨てられない。
30で会社を辞めて商売替えしたときには、10代から買い集めた本の大半を古本屋に売り、代価は合わせてなんと10万にもなった。荷物の整理という尺度ではあの時には及ばないが、心情としてはあれ以来の大刷新である。あの頃と同様の高揚感がある。当時は700万の開業資金を蓄えていたが、今回の受給額も700万でぴったり符合する。
だが、あの当時はとっくにできあがったロールモデルを追っかけているだけで、ろくに情報も展望も覚悟もなかった。すぐに飽きたが、当然だ。今回はちがう。これ以外になすべきはないというところまで追い込んであるし、すでに充分な地固めを行ってある。かつてはそのジャンルに向いているかどうかすらわからず、結局向いてなくて、しかもジャンルが低迷していく中で興味が続くわけがなかった。しかし今回はみずからジャンルを創始するのである。向いてるも向いてないもない。ジャンル自体を好き勝手につくりあげられるし、そうせざるをえない。
これまで何度も書いてきたように、ジャンルは社会的なしくみであるから、社会的に認知されなければ存在しないも同様である。とはいえ、規模は小さくても流通形態に乗っていれば、まぎれもなくジャンルと呼ばれうる。この事業、成功するかどうかはわからないが、成立は、なんとしてもさせてみせる。