朝から川口市役所へ。休み明けなので混んでるかと思いきや、今まで見たことないほど空いている。川口市は面積が広くて人口も多いので、いつもは窓口が混むのだが、月曜朝は勤め人が社内の用務で多忙なのだろうか。
住基カード電子証明書が失効していて住所も変更されてないと告げると、住基カードの住所変更を行うと、そこに格納されている電子証明書は失効扱いになり、それを有効とするためには新たに電子証明書を交付してもらう必要があるという。それくらい住所変更の手続きでやってくれよ。中身の確認もしてないのだろうか。500円払って新しい住所で交付を受ける。
お次はPDFに電子署名。そして法務省のシステムに送付。ステータスが「審査中」なのを確認してOK。さいたま地方法務局に電話して、提出書類の日付や手続きの確認。すぐ近所の川口出張所では法人登記申請はできず、法務局本局まで行く必要がある。書類4通を作成しプリントアウト。
書類の中身はというと、設立登記申請書、資本金の払込証明書、就任承諾書、本店所在地決定書。
承諾書は、法人としての株式会社が個人である私に代表取締役就任を依頼して、私が承諾したという内容。どっちも本体は一緒。本店所在地決定書も「某月某日、株式会社○○創立事務所において発起人が出席し、次のように本店所在地を決定した」。役所の書類である。
もう1通、OCRで読み込まれる書類もあるが、文字データをFDかCD-Rに入れて提出してもよい。このデータフォーマットを尋ねたのだが、把握していない様子。Wordファイルではなくテキストファイルで、とのことなので改行コードと文字コードを聞くと要領を得ない。法務省サイトをよくよく調べるとシフトJISとあるが
改行コードの指定はない。CRLFで保存した数KB程度のテキストファイルを、CD-RをひっぱりだしてDOSフォーマットで焼く。いまどきFDとかCD-Rとか言ってるところがさすが官庁である。
さて川口公証役場へ。印鑑証明と空のCD-Rを渡し数分待っていたら紙の定款に認証がついたものが綴じられて出てくる。面前認証が法的に義務づけられていて、最終段階では公証人と直接会って認証を受ける、とどこかで読んだのだが、そんなものはかけらもなかった。まったくの形式でしかないとはいえ、これでいいのだろうか。と疑問を残しつつ、5万と紙の定款2通の代金2円を支払って受け取る。
次は銀行に行き、資本金の払込。払込証明書にある金額が銀行口座に入金された証明が必要なので、通帳にそれを記帳させるための作業。
ネット上には、別の口座から振り込まないと駄目、とある。ところが法務局に確認すると、自分の口座から引き出して、それをその場で入金してもOKという。払込以前の通帳の記録は見ないとのこと。法務局によって対応がちがうのだろうか。税務署によって、あるいは税務署員によって税務処理についての見解がちがうことはあるが。そこで、銀行で出金申込書と入金申込書を書き、窓口で「会社の登記で通帳に記録が必要なので、現金はいらないから手続だけやってください」と告げると、行員は心得た様子でさっと処理してくれる。百均で5円コピーして一丁上がり。
そして、いざさいたま地方法務局へ。閑散。土地の登記と会社の登記関係と供託くらいしかやることないし、あんなでかい建物が必要とは思えない。収入印紙を15万円分購入。印紙はたったの2枚。こんな吹けば飛ぶような、いや吹けば確実に飛ぶ切手サイズの紙が15万。書類を出してその場で確認してもらい、綴じてもらって、捺印の場所を指示してもらってぽんぽんついていく。割り印も、役所なんで捨て印も遠慮なく押す。提出。晴れ晴れ。
帰って銀行通帳がないのに気づく。百均で回収して無事完了。