衝撃の事実が発覚
 
 

 
 
 
引き伸ばし機が震えている!
 
 
 
 
 

クーリングファンの振動が原因とほぼ断定できる。カラーヘッドに触ると振動しているのだから、これで画像に影響しないわけがない。

何なんだよOMEGA

WORKSスタッフも認める。いままで誰も指摘しなかったという。ちょっと信じがたい。あそこでネガプリントなさっているフォトグラファーの先生方よ。あんたらの目は節穴か
ピントルーペで覗けば一目瞭然。カラーネガ像は粒子がめだたないので確かにわかりづらいが、銘柄の刻印文字だとはっきりわかる。
まあ俺も14回目でやっとわかったんだからエラそうなことは言えんがな。しかし前から何となく違和感があった。カラー特有のピントルーペの見えなのかと思っていた。プリントへの影響は現実的には閾域下かもしれない。しかしピントルーペではっきり確認できるのだ。WORKSだけにとどまる問題ではない。なぜこれまでOMEGA Chromegaで問題にならなかったのか。
世間様の程度があまりにも低いのか、それとも単にこっちが特殊すぎるだけなのか。まあ特殊なのはとうの昔に結論の出ていることではあるがね。

これがかつて垂涎の的ということになっていた最高級舶来エンラージャーの実態なのか

もうすっかりやる気なくしてしまう。露光中のファンの回転を止めるのはおいそれとはできないという。他に回避策なし。こればっかりはいかな百戦錬磨の俺様といえどお手上げだよ。

「まいったなあ」とのため息が幾度となく口をついて出る。
もう時間もないしこれでいくことにする。どのみちピント悪いんだし。
しかし前回までの緊張はもはやない。前日の睡眠時間が短かったせいもあるが。
これが初めての展示サイズへの伸ばし。実際ピント悪い。なかには横浜3セット目など驚くほどシャープに出ているのもあるので、レンズや周辺画質低下のせいにはできない。単純にフォーカスが来ていない。これなら引き伸ばしブレがあってもほとんど影響はないけれど、しかしなあ。LPLがいかにしっかりできているかがよくわかった。ゴツけりゃいいってもんじゃない。ダイクロ引き伸ばし機はダーストか国産に限る。でなきゃファンを外に出してダクトでつなぐ改造をするか。

そんなこんなで30分以上浪費。どうにか気をとりなおして本番焼き。くわえを塩ビで作って黒マジック塗ったらネガに移る。そんな予感はしてた。黒パーマセル貼り、やはり片面のガラスは下でフィルムを押さえたほうがいいと判断。そうするとガラスのフチが黒フチに出る。次から次へと難題がやってくる。黒袋でマスクしてペンライトで焼きつぶすという荒技に走る。難儀。半分くらいは駄目になりそうな予感。フットスイッチを持って行ったが、ウチのLUCKYタイマー3はフットスイッチを押している間だけ露光するのに同じLUCKYのデジタルタイマーは設定秒数分露光されてしまう。ただの延長スイッチ。しかも、ウチのならまちがって露光しちゃったときにFOCUSボタンで解除できるのに、デジタルタイマーはただ待つしかない。これで上位機種とは。フットスイッチはうっかり踏んじゃうこともあるしやめにする。焼き込みのために夜光テープを確保せねば。周辺光量低下の補正はベース露光の2/3でやっている。浦和はやはり焼き込み部分が黄にくすむ。そんなこんなで不満は残るが一組しあげる。3日かかってこれだけか。
紙がつかえて40分プロセッサが使えなかったのを1時間延長に持ち込む。これでとりかえせたか。なかにはシャープなネガもあるわけで、AF機のほうがブレが少ないのであれば乗り換えも検討すべきだろう。明日は無理だが。
すでに20x24半裁で15枚使っている。あと25枚で6カット分焼かなければならない。足りるのだろうか。印画紙よりも案ずるべきは最大のコストであるところの暗室代。明日1日じゃあどう考えたって無理だって。フレームも組まにゃならんしスポッティングもあるしDMだってまだ送りきってない。きっついなあほんと。