WORKSで焼いた保土ヶ谷と千葉と船橋をようやく吟味し、これらにはある画面上の濃度低下がPLACEMでのプリントには出ていないことに気づく。撮影時の袋蛇腹による内面反射のためにかぶったものと考えていたのだが、どうやらネガに問題はないようだ。そういえばベタ焼きでは気にならなかったし、ファイル用の1.33倍のプリントでも目だった濃度低下はなかった。原因は伸ばし機と考えて間違いあるまい。すぐに思いつくのは、散光ボックスの周辺部で光量が低下しているということだが、あのOMEGAは4x5用なのに、それより長辺も短い6x12でそんなことがあるのだろうか。だとすれば4x5フルサイズでは使い物にならないということになる。結果としてPLACEMのDURSTでレンズをクリーニングして焼いたもののほうがプリントクオリティは高い。あれほどの金と労力を注ぎこんで、いったい何が残ったのかとむなしくなる。船橋は妙に黄色い。まあ日没前ではあるので撮影状況を反映しているともいえるのだが、空の色はそうは見えない。もうちょっと何とかならなかったものだろうか。
汚れた引伸ばしレンズで焼いたものの再プリント。赤羽塔で3時間かかってしまう。ただ、これだけ焼いてくると色はよくなる。2、3はニュートラル。1はやはり難しい。いちばん濁っていた赤羽DNPはかなりクリアになる。色味もよくなる。この時点で5時間以上経過。なんとしても間に合わせるべくぶっとばし、桜木町を終えた時点で7時間半。8時間を10分超過して辰巳の1と3はどうにか2まいずつ焼く。辰巳の2のみ残すがこれはフレアの影響があまり認められないのでよしとしよう。桜木町あたりも、フレアが出ているのかどうかはっきりせず、ヌケがよくなったように見えなくもない、というくらいなのだが、焼いてみてはじめて確認できること。無駄ではなかったはず。テストピースを除いても8時間で40枚近く焼いている。ただもう消耗。
レンタルのカラー暗室で効率よくプリントできるかどうかは、現像中の待機時間をいかに有効に使うかにかかっていると思う。現像中にも印画紙を切ったりネガのホコリとりをしたりと休む間はない。今日もいざ焼こうと思ったら切った印画紙がなくそこから切ったりと無駄が多かったが、それでもあたうかぎり回転し続けていた。この間の現像補充液の消費量は尋常ではなかったらしい。あれほど印画紙を使えば当然。PLACEMにはもうしわけないのひとこと。
フレームの部材も届く。穴あきのRが大きすぎるがこの際そんなことは無視するしかない。白のL字アングル30x1820mmは島忠でも東急ハンズ新宿店でも在庫切れ。原油高の影響がこんなところにまで。ハンズ渋谷店で確保するが、島忠より割高だろう。ああこんなことをやっている余裕はない。