朝から曇。昼には小雨。ところが13時頃から急に晴れてきて、西の空は無雲になる。これは行かねばと出かけるが、ほどなくしてまた満天雲となり、雨までぱらついてくるので途中でひきかえす。
百均腕時計がしばらく見あたらず、落としたかと思っていたら洗濯ネットから出てきた。しかも洗濯後。むろん非防水。断末魔のように液晶がまたたいていて、一瞬数字のようになったりするさまが宗教の人のLEDよりはよほどおもしろいが、実用性は皆無なので不燃ゴミへ。また買ってくる。315円でストップウォッチつきのもあったが、長くは持つまいと似たような105円のもの。数字が大きい。
箱改造。画面下の濃度上昇とコントラスト低下は内部反射のためではないかと思えてきた。低反射布とはいえ正対していればかぶってもおかしくない。右のカブリは浮きか。使っているうちに接着がゆるんで穴もできてきた。「暗箱」としては不完全きわまりない。三脚穴のナットがどんどん抜けてきて、しかも止めねじを充分に締められないという問題を解決すべく、底板をスーパーXで貼ることにし、東急ハンズで1mm鉄板を購入。
徒党を組み昏睡したことにより、以後のすみからすみまで見事に退屈な写真がありがたがられるという、その意味では余人をもって代えがたいというべき足跡を残した人物が、「カメラになった男」との惹句を冠されているらしい。この人物の写真をまともに見たのはおそらく10年ほど前でそれ以降はチラ見した程度だし、会ったこともないので実際にどんな人間かはまったく知らないが、以前も述べた「カメラ」というものの特性とその語の由来に即して解釈するならば、この評言の持つ意味合いは「暗い空間になった男」「中身が空っぽになった男」と相成る。それは随分とまた大胆なことをおっしゃる御仁もあったものだ。