依然カゼ気味。まずはパシ*フィコ*横浜。今日引き取ってきた先週19日撮影のネガでいいだろうと思ったのだが、伸ばしてみると弱い。夕刻の煙った空を通した光では、人物には最適かもしれないが、このような冴えた見えがほしい条件にはまったくそぐわない。気象庁のデータでは快晴ということになっているけれど、透明度が低くてどことなくぱっとしない天気だった。実に忠実に出るのだ。空の色とかいう皮相な話ではなく、全体のコントラスト、ディテールの立ち上がりかた、もうとにかくハリのあるなしがまるで違う。19日のネガはポラ何枚も切ってフレーミングは上々だったけれどこんなものは使えない。ビッグ*サイトに行かなくてよかった。行ってたら撮影許可とってしまい当分行けないところだった。余計なものが写りこんでいても光の状態のよしあしのほうがはるかに大きい。これはポストプロセスでごまかせるようなものではない。光の質は対象として与えられてくる条件そのものだ。5月のネガもやはり弱く、10月10日の1枚目に決める。2枚目の様子を見ていないので、いまだ後ろ髪引かれもするのだが。グレアが出ていて撮影の時点では忌避していたのだが、なかなかどうしていい具合。しかしこれを撮影してからまだ2週間しか経っていないのか。もっとずいぶん昔のような気がする。とにかくネガの選定からやっているとたいへんな時間を費やす。この時点で19時過ぎ。
例によって8x10はすぐに決まるのだが20x24で難航。というより小サイズでたまたま出た色で印象が固定化されてしまい、それに合わせようとするから時間がかかるのだろうか。しかし見た目8x10のほうがニュートラルなのは確か。小さいほうが一見シャープであり、その分よく見えてしまうのは差し引くべきだろうが。しかも対象が白いとニュートラルを出そうとするためたいへんに難儀する。途中で印画紙の中央にプロセッサの駆動系の跡がつくことに気づく。これは充分にクレーム対象だがとにかく焼くだけ焼かねばならない。5枚焼いてそこそこ出たと判断し伸ばし機の倍率を変えてネガも交換にかかった時点で、小サイズのプリントを見て濃いほうがよく見えてきてまたホコリとばしピント合わせからやりなおし。トーンのターゲットが変わると一からやりなおしなのでかなり面倒。どうにか2枚でまずまず焼けたことにして打ち切り。この時点で23時前。
ここからだ。終電までにもう1点持っていけるか。テレ*コム*センターは全体青だし微妙な色転びなど気にならないので何とかなるだろうと敢行。初期の撮影なのでホコリが多いがこの際気にしない。まあピントが合ってないことがばれる要素ではある。それにしてもここの引き伸ばし機の精度の低さはどうしたことか。Parallel alignment toolを自慢げに雑誌で吹聴しているくせに、まともに運用しているとはとても思えない。大伸ばし1枚目でそこそこ出ていて、2枚目で充分かとも思ったが、時間があったので念のためもう一枚。終電遅れていて余裕で帰宅。
明日は晴れるのか。exiteは曇ときどき雨、livedoorは昼間晴れとの予報。どっちなんだ。雨続きだったので、明日夕方晴れわたれば透明度の高い最高の条件になるはず。晴れに賭けるのみ。いずれにせよ今回の撮影の余地は明日とあさってしかない。どう出るか。