いよいよ「次」へ。どこからかと考えたが、最初はやはり増上寺。あの辺はあまり行ってないので行きたい気分もある。そこで浜松町から。本堂正面へ東からだと背後に東京タワーが屹立。つまらなくもないのだが、東京のギャップとキッチュを象徴する典型的な画というわけでありふれすぎ。やるなら夏至近くの朝だがいらんだろう。東京タワーは近くから見ると中腹にマイクロ波アンテナができもののように蝟集しており見苦しい。改築も失敗だしあれはないものと見なす。増上寺をぐるっと回ったがとりたててどうこういうほどのものでもない。ただ、三脚持って歩いても意に介さずの風情で、撮影しても咎められなさそうな寛大さがある。さすが徳川家の菩提寺。というより、京都の有名どころの寺が、拝観料まで取っておきながら三脚禁止だというのは仏教の施設としてどうなのか。熊野神社というのが一角にあったらしいが見落とす。花岳院ぱっとせず。
芝大神宮は名称で期待したのだが肩すかし。一体どこが「大」なのか。階段上に上がろうかとも思ったが主たる売り上げ源と思われる儀式の営業中で面倒なので覗くだけで通過。
愛宕山まわりの青松寺、大雄院、清岩院などもひとしきり回る。愛宕神社は地名や交叉点名になっているくらいだから有名なのかと思っていたが実にしょぼい。智積院はただのビル。こういうのもあるから気をつけないと。このへんは寺が多い。こうして地図で確認するとあちこち見落としていたのに気づく。やはり地図の携行は必須。しかし見たところでどのみち背後にビルが林立しており、「そのような奇妙な東京」という一時期よくあった趣旨みたいだしとにかく目障りなので撮影はないだろう。どこかに6角状の寺があり、築浅ではあるもののおもしろかったのだがどこだったかわからない。八幡神社から霊**会釈**殿。ひさびさに見た。気負い込んで建ててあるのはわかるのだが、周囲に建物がひしめき合っていて、偉そうなわりには窮屈そう。ここに限らずどこも敷地が狭すぎて、あれじゃありがたみも何もあったもんじゃないと思うのだが。飯倉交叉点から一乗寺真浄寺をかすめ六本木から帰投。