もらった、というかまあ写真と交換ということなのだけど、プロセッサCP31をようやく本格稼働させんと、まず長いこと入れっぱなしだった水の排出。薬品じゃないから支障はなかろうて。でも黄色っぽくなっている。薬品の希釈。いっしょにもらった漂白定着液のキットは3年前のものらしいが未開封なのでたぶん使えるだろう。発色現像液が2003年12月開封らしくて、昨年末買った液とくらべると変色している。特にB液が毒水と化しており、メスシリンダーに注ぐと混濁して分離しているというのか油状のものが浮いているのか。しかし臆せず試してみる。液の量を1割くらい注ぎすぎたりするが戻すのもなんだしぶっこむ。いい加減このうえなし。液晶パネル表示が変で液温調整ができない。がとにかく焼いてみることに。
4x5用のカラーフィルターユニットは、海外サイトで中古極上$350というのを見つけたのにすぐ買わず円高を待ってたらある日なくなっていて唖然。あたりまえだ。それで意気消沈しいまだ導入できず。4x5は焼けないので6x7のVR70でコンタクトとるしかない。引き伸ばし機に50mmレンズをつけ、10数年前に1万以上も出して買ったのにろくすっぽ使わなかった、ガラスを引き伸ばしの光路中に浮かせてマスクワークや合成に使うJOBOのVARIOCOPYを引っぱり出し、結局ガラスは使えなくて同梱されているスポンジを台板上に置く。ボロボロにへこんでるが4x5には足りる。これももらったKodakの、こんなサイズまだあったのかという八切か、6_1/2x8_1/2の印画紙とネガを乗せ無反射ガラスではさみ、いざ露光、と点灯させるが、ほんの0.3秒程度で終わってしまう。タイマーのセッティングを間違ったかな、と思うがそうでもない。さらにスイッチ入れても何とも言わない。玉切れか。さもなくばヒューズ飛び。ヒューズならいいのだが。
しょうがないので照明をつけて適当にかぶらせてから印画紙をプロセッサへ。搬送速度の設定を遅くしすぎたせいでなかなか出てこない。出てきたのはやたらとうすいが、あれだけ長く液につけておいて濃度が上がらないのはどこかに異常がある。露光が短すぎたか薬品が経年劣化しているのか定着漂白液が発色現像液に液はねしてへたったか液温が低いのか印画紙のせいか原因の切り分けができない。だめだこりゃ。
とにかく液温調整をしなければとパネルをいじるがまったく反応しない。うんともすんともいわない。デジタルカウンターの人の木場あたりにある収蔵品のようにエレメントが変なところでついたり消えたりしてもはや数字の体をなしていない。これは水を入れたままほったらかしにしておいたせいで液温センサーや内部の基盤がやられてしまったのだろうか。なんてこった。どうしてこうぞんざいなんだ。昔はもっと神経が細かかったはずなのに。と絶望的になりつつ内部の操作部を見るとリセットボタンがある。これはひょっとしてと思い、でもこれ以上おかしくしたら目も当てられないので慎重を期して取説を読む。しばらく使わないでいると内蔵のニッカド電池が放電して正常な表示ができなくなるらしい。でリセットしてみたらあっさり復旧。35℃に設定。6x7はハロゲンランプのフィラメントが切れていた。しかも純正のランプは定価4,200円もしやがる。チッこんなことならLPLの12V-100Wのハロゲンランプを6x7引き伸ばし機といっしょに売り飛ばすんじゃなかった。たぶん同規格。とにかく深夜ではどうしようもないので、やむなく4x5の伸ばし機をモノクロ専用フィルターなのだがYフィルターとMフィルターが同程度になりそうなあたりで焼いてみる。しかしプロセッサに入れてから搬送速度を変えてなかったことに気づき、処理中に速度を変えるという掟破りの嵐。これも薄い。しまいには印画紙を照明にかざしてこれでもかとこんがりかぶらせプロセッサに通すもやはり濃度が上がらない。これはどう見ても液が腐っている。しかし液そのものはまだ使えるのだが液はねのせいで劣化した可能性もあるということで明日もう一回やってみるあきらめの悪さ。使えるネガの乳剤面を素手でさわっちゃうしもうボロボロ。