そういえば以前、理研の和光研究所に勤務している脳科学者と話す機会があった。その人物は「アートもサイエンスも同じだ、専門家集団による評価次第だ」と語っていた。専門家集団による、という限定はあったかどうかあやふやだが。
そう、その通りなのだ。かなしいかな。評価の内実はだいぶ異なると思うのだが、それも分野と地域によるのかもしれない。
あの脳科学者は、タレント学者ではない、本物の研究者だ、と素人目には思われた。しかし実際のところはわれわれごときには判断しようがない。結局は社会的評価を参照するしかないということだ。