といってもあとしまつの話。アルコールで行くか除光液かだが、中外写真薬品のほうがいろいろ試してるようだったし、製造元なんだから単なる日本法人で販売するだけの日本コダックより信用できるだろうと判断しアルコールで。OKストアと薬局でアルコールの吟味。台所用品の殺菌消臭用アルコールは4割以上水。でも成分割合の表示があるのはましなほう。電解水なら表示してあるが、ただの水だと省略されている模様で、どっちにしろどれだけアルコールが入ってるのかわかったもんじゃない。噴霧器つき300mlから500mlで500円程度、茶葉抽出物やらグレープフルーツ抽出物やら入ってるが、そんなもんそこらの伊予柑の皮でも使えばいい。一方消毒用エタノールエタノール76.9−81.4vol%、500mlで680円。アルコール分が多いほうがいいだろう。燃料用のメタノールは500円だがメタノールが使えるのかどうかわからない。それに燃料に使うあてはないけど消毒なら使うべき機会はしょっちゅう。で消毒用アルコール購入。古い靴下に含ませこすると確かに落ちる。界面活性剤ということでドライウェルで拭いたりいろいろやってみたが、やはりアルコールが一番有効。跡は消えないがそこそこ薄くなる。ブレードのエッジ部分は液だまりになって浸透してしまったようであまり落ちない。ただ、ドライウェルでもそうだが、シミが消える以上に靴下に色がついているので、塗装もだいぶ剥げている様子。深追い禁物。
写真薬品による汚染としては、モノクロ感材用の定着液、チオ硫酸ナトリウムやチオ硫酸アンモニウムもしぶとい。風呂場の壁についた定着液の汚れも取れるかと思ってこすってみたが、さすがに数年前のシミなのであまり変わってなさそう。
ふたを開けると安焼酎のにおいがする。そういえば、安い焼酎甲類は製紙メーカーからの廃パルプを発酵させたアルコールで製造されていると今度のグループ展の亡くなった画廊主が飲みながら熱弁していたが、ほんとかどうか知らない。