下ごしらえ

2004年4月の個展のとき使ったきりのDoran20x24バットを引っぱり出す。6枚のうち2枚はモノクロの定着液で使っているがどれだかわからない。発色現像液を入れるのはやや抵抗もあるが、充分洗えば問題なかろう。どのくらいの液量が適切だったのかすら憶えていない。洗浄する水を、ストレージのためにわざわざ用意した鏡月グリーンの4リットルPETボトル通称大五郎サイズへ、灯油用のポンプ通称シュポシュポで移しつつ計量。3大五郎だと、バットの高さの半分くらいなのだが、もう1枚のバットを浮きぶたとしてかぶせるとゆらゆらして安定せず、持ち上げるとき液がはねる。1大五郎では浮きぶたに液面が届いていない様子。ということで8リットル程度が妥当。原液1本で補充液が10リットル分なので、補充液を多少残して使用液をつくればちょっと余るくらいのちょうどいい量。ばみりの蓄光テープの位置を思案。暗室内の配置を変更。
ヘッド高さ802mm。Rodagon150mmを使用。長辺555.5mmで約4.45倍。さらに平行調整。よく見たらすでにかなりの精度が出ていた。4年前に気を入れて調整していたらしい。狂っているように見えたのはイーゼルがつかえて傾いていたため。測定器の精度限界までは追い込めたと思う。少なくともこれまで使ったレンタル暗室よりは数段上の平行精度。周囲の壁に遮光のための黒ケントを張る。発色現像液に印画紙を出し入れするゴム手袋を用意。