快晴だが遠くわずかに雲。次第に雲が増えてくる。15時過ぎ千葉駅着。駅前の天蓋の下に立つと日が見えない。そうか前にここで撮影した時は夏だった。ここは飛ばして千葉都市モノレール栄町前交叉点。雲はあるが光線方向はちょうどいい頃合。はじめはおとなしく歩道に三脚を立て、新規格器で2枚、30s、露出計は忘れた。器をとりあげようとしたら露光済の1器のキャップがすっぽり抜けてしまう。だからいわんこっちゃない。その後車の迷惑顧みず中央分離帯におったてる。斜線は引いてあるのだが、1車線から2車線に拡がって右折車が通りたがるような場所で、おまけに半地下でちょっと怖いがすぐ麻痺。雲も消えて光の具合もよくなってきたところで1・4・2号器。
これはいける。楽しい! しばらくなかった高揚。この高揚があるからこそやっているのだ。時に出くわす、水の湧きいずる泉のようなものか。あつらえたかのような小賢しい「コンセプト」なんぞのために、他人はいざ知らず、この不精者が20年近くもこんなことやれるわけがない。あの時の高揚をふたたびとの一念なのだろう。アマチュアとなんら変わるところはない。過去に誰かによってなされたことではもはや高揚できない、だから新たなことをしなければならない。そこは特殊かもしれないが、アマチュアにもそういうひとはいるだろう。そしてまた、この泉はすぐに涸れる。だから次々と別の泉を探さなきゃならない。
そうこうするうちフィルム切れ。6器、まあ5器なんだが、これじゃまったく足りない。何しろどこを向いてるのか皆目見当もつかない。ホコリまみれ覚悟でダークバッグで2号器のフィルム交換。器に直射日光が当たらないよう、橋脚の影がかかる場所に置くのだが、見る間に影の位置が変わってゆく。さらに交換し戻ると光の勢いが衰えているが、ついでなので露光。この頃にはだいぶ日も傾いており1m程度。
対向車線は1車線でずいぶん余裕があるのにあからさまにこちらに寄せてきてクラクションを鳴らし嫌がらせをするやつもいる。見ると柄の悪そうな中高年。千葉駅近くのこの場所で連休中日に見る限り、車に乗っている20代30代くらいの人はほとんどいない。中高年ばかり。いずれにせよ、路側帯とかにいるからといって安心はできない。暴走車もいつ出るかわからないし、すべての車が交通規則を遵守して合理的に動くとの期待通りに振る舞ってくれるわけではない。でも、結構平気になってきた。結果次第であそこはまた行ってもいい。
帰って仮組をばらし黒塗装。