このところ晴天続きだったのに忙殺されていて、昨日なども特快晴の空をうらめしく見あげながらディスプレイとにらめっこだった。なのに一段落したと思ったらこの曇天だ。器を検証しようにも、現状使えるのは全部カラーネガが詰まっているのでこれを使いきらないことにはかかれない。ネガもあるしプリントするか。結果が確認できないと撮影もできないのでプリントを優先すべきなんだが、やっぱり撮影のほうが好きなんだよな。
プロセッサの第1槽の噴出口が、液の注入部から遠い数カ所で詰まっているのを針で突いて開通させる。2009-11-08に使った貯蔵液を再使用。沈殿物はなし。
ごく薄いハイライトのシアンかぶりはあいかわらず。残念だが、この1年でかぶってしまったのだろう。この夏はあまり暑くなかったが、それでもこの部屋は最上階でかなり室温が上がる。変質してもおかしくない。未露光大全紙は確認していないが、条件は同じなのでやられている可能性が高く、これが痛い。まとめて買ったほうが安くつくからと買いすぎた。スーパーで安売り品をごっそり買って悪くしちゃうのとまるきり一緒。むろん悪くなったって食べるわけだが。
 
それにしてもプロセッサの処理待ちのこまぎれの時間にちょこちょこキーボードに向かう場合でさえ、ながながだらだらと文章を書くこの癖が出てしまうというのは、筋道立てて書きたいことがあるというより、寸言で鋭く決めるというスタイルが向いてないということなのだろう。ためしに短く書いてみるか。
 
プロセッサは楽だわ。これに慣れちゃうとモノクロバライタ印画紙なんて焼けなくなりそうなので、たまにはバット現像もしたほうがいいかも。
ギロチンカッター買うかなあ。ずっと迷ってるんだが。セーフライト下のモノクロならはさみで充分でも、全暗だとテストピースの切り出しがちときつい。切ってて必ず傾く。はさみは道具としても昔から使い慣れている部類なんだが。
クリエイトのネガ袋に入れたままPrintFileの4x5のシートに入れて保存している。個別の袋に入ったままのほうが、個別パックされている菓子のように扱いやすいからだ。この袋のコストも現像料金に含まれているわけだから、ただ捨てるのも無駄ということもある。クリエイトに聞くとこのトレファン袋は長期保存性があるというのだが、これがフィルムに害を与えない素材であれば、これに入れたうえにわざわざ高い輸入品のPrintFileに収めるのは無駄じゃないかという気がしてくる。外側が安物で変質したとしてもネガ袋が保護してくれることになるから。でもこういう保管システムというのは、1回できあがっちゃうと多少の不満があってもそのまま続けるほうが楽なもので、それを変更するにはよほどの理由が必要となる。ちょっと高いくらいなら、当分このままのほうがトータルでは安く上がるのだろう。3つ穴バインダもたくさん揃っちゃっているし。
 
だめだ。結局垂れ流しになる。
写真に関することがらだけに日誌の内容を限っているから、どうしてもまとめて正確に書こうとしてしまうのだろうか。
では写真と直接関係のない話でも書いてみるか。
 
この時期毎度のタカラクジの話を聞くにつけ、世間にはものごとを論理的に考えようとしないひとがいかに多いか実感させられる。少しでも冷静にものを考えていたら引っかかるわけがないと思うのだが、こちらが間違っているのだろうか。まあ広告の走狗が煽ってるほどには実際に踊らされている被害者は多くないだろうけど。
彼らに対する最強の釣り文句が「買わなきゃ当たらない」というものらしいが、これ自体がちょっと考えれば詐欺である。タカラクジを買えば当たる確率がゼロではなくなるということを、タカラクジを買えばきっと当たるという思い込みへと強引にすりかえ、買わないアナタはバカですよ、と脅迫する。確かに、タカラクジを買えば、一等賞が当たる可能性は発生する。それはゼロではない。だがきわめて低い。1000万分の1。まず無理。一方、そこらの路上で拾ったタカラクジが一等賞に当たり、当籤金を受けとれる、という可能性だってある。それは低い。とてつもなく低い。常識的に考えて、そんな可能性はほとんどない。だがゼロとはいえない。無論その確率は、自前で買ったタカラクジが当たる確率よりずっと低い。だが、ほぼ当たる公算のない一等賞が、それでも当たるかもしれないと主張される根拠は、ただただ、当たる確率がゼロではないということ、それだけである。だったら、それより数値は低いにしても、現実には当たる見込みはおよそ乏しいという点でほぼかわりのない、路上で当籤券を拾う、という確率だって同じことではないか。買わなくたって当たる可能性はある。これを確率の低さを理由に「ありえない」と断ずるのであれば、100枚や1000枚買って一等が当たる事態も同様に「ありえない」と考えざるをえない。「ありえない」の程度が多少違うにしろ大差なし。したがって「買わなきゃ当たらない」など子供騙しの大嘘だ。「買ったってまず当たらない」のだと直視せよ。
 
やっぱり長い。しかもプリントそっちのけで没頭してしまった。本末転倒。
暗室作業の空き時間に書くには何がいいのだろうか。いや文章を書くというのがそもそもよくない。ラジオ聴いてるのがいちばんに決まってる。
そんなことより肝心の暗室作業の顛末。15枚のネガを焼き六切20数枚。テストピースは無数。ネガは全体にアンダー気味。以前露光過多でかぶったのの反動だろうが薄くしすぎ。特に幕張はシャドウが完全につぶれている。これは階調さえ出れば悪くなさそうなので再撮影。室内も薄すぎる。f11では露光が短くなりすぎてしまい、f16でやっと3sとか。むろん1/4出力でこのありさま。焼き込みなんてろくすっぽできない。Portra400NC+自家現像の増感に乗り出すべきだろう。PortraNCの発色の地味さも自家現像で発色現像液のスタータを減らして濃いめに希釈すれば彩度を上げられるかも。Portra400NCは正規では入っていないようで、ヨドバシにあるのは別ルートの輸入品だろうか。これが高い。10枚3,980円とか。量を使うなら個人輸入か。称名寺はかなりかぶっていた。ホルダ削るしかなかろう。再撮影するなら南中時だが、やるかどうか。もうここから関心が離れてしまっている。
液は排出。廃液タンクにはまだ投棄しないでストックしておく。沈殿物はなし。前回は漂白定着が開封したての新液で1日使っただけなのに沈殿を出したが、あれはなんだったのだろう。
眠い。終わったはずの賃労働がぶり返してきた。稼ぎ時だしありがたいと思うことにする。