曇。2009-10-19以来手がつけられなかった器のテスト。改良型が4器では少なすぎる。増やさないと。初期型はもうあまり使わないと思う。ずいぶん手間暇かけたけれど。無駄とかいいだしたら全部無駄みたいなもんだから気にしないこと。明るいうちからやりゃいいのになんだかんだで露光は16時前から。4がはじめEV11.1、終了時10.5で7m、仮1がEV10.4から9.9で10m+追加露光、6は20m+追加露光、5は浮いてる部分をスーパーXでひっつけ乾燥を待って露光、EV5.7から40mだが半分くらいであたりはすっかり暗くなっている。むろん追加露光。結像部が2器分しかなく露光中にとっかえひっかえ。100TMX。
現像液はずっと使い回してきたやつがいい加減限界ぽいのでもうひとつのボトルに入ってたほう。定着液は2004年溶解で未使用のスーパーフジフィックス。室温ごとウォームアップ。
2009-10-14に定着液をかぶらせてしまい動かなくなったLPLの暗室時計、一晩水につけてから乾燥させ、ずっとほっぽっておいたのだが、死亡判定しようと電池を入れてスイッチを押したら、動いた! でもしばらくすると力尽きて止まってしまう。戻してもう一回。頼りないながらもよちよち回る。しばらくそのままにしておいたらちゃんと動くようになった。蘇生した! 何か力づけられる。電化製品を水で洗うとたいてい直るというのはあながち出鱈目ではなかった。音が出ないサンスイの20年前の高級アンプも一度洗ってみるか。
まず薬品の確認のため20010201撮影の旧型TMX4x5。8年前のネガ。うっすら気になりながらも、ずっと現像せずほったらかしだった。撮影したネガにはけりをつけないと。ためしにまず1枚だけ、21℃で長めに10m現像。やや眠いがちゃんと像は出た。ネガは箱にも入れず、コニカのネガについてきた黒い紙袋に入れただけでそのへんに放ってあったのだが、さほどカブリもない。ネガも現像液も定着液もみんな、どっこい生きていた。見れば、こういうことやってたな。EbonySV45にRodenstock Apo Macro Sironar 180mm。この時期のモノクロ6x7とかは、結局展示する機会もなくお蔵入りになってしまった。ずいぶん熱心にやったし、今見ても満足できるものなんだが、それをいいだしたらきりがない。もうちょっと濃くてもいいかと12mで2枚、見たところではあんまり変わらない。黒フチ部分に指紋のようなものがついている。指紋だろう。さらに12mで5枚。プリントするかもしれないネガなので水洗後にドライウェル希釈液で仕上げ。Agガードもあるが8枚のために開けるのはちともったいない。捨てないつもりのネガ現像はかなりひさびさ。
4x5用のハンガーが7本しかないので水洗中とハンガーが乾くまでは次のネガ現像ができない。そこでこうして日誌書き。枠のない、クリップだけのハンガーNo. 6も別にあるが、もっぱら乾燥時の吊り下げ用。あれで現像するくらいなら乾燥を待ってたほうがいい。数枚のシートフィルムをドライウェル希釈液の中で重ねたら密着してしまって、剥がすのが存外に手間だった。ドライウェルだからだろうか。現像液中でも大差ないような気がする。明室でもめくるのに難儀するようでは、暗室でのトランプ現像なんてとてもできない。チューブ式シートフィルム現像器は使ったことがないが、やはり全暗環境があればこのハンガー式が少量処理ではいちばんではないかと思う。
ただしいまだにハンガーをうまくタンクに命中させられず、タンクのまわりが液浸しになる。両手でハンガーの左右を支えているので、手探りでタンクの位置をわりだすのがなかなか難しい。印画紙現像ではバットに蓄光テープを貼ってバミリにしているが、いかに適当処理とはいえネガ現像のタンクにそれをやるのは気が引ける。ネガがテープに接触すれば確実にかぶる。印画紙現像ならやりなおしがきくけど、ネガ現像で失敗したら一般にとりかえしがつかない。
あと、Kodak Hard Rubber Tank 4x5で液を排出するときに角からボトルに注ぐと、液が角を伝って下に流れてしまい、やはりびしょびしょになる。ならばと角を伝わせて下から注ごうとすると上からも出てしまってうまくいかない。漏斗を使っても解決できない。Kodak最盛期の製品であり、設計に手抜かりがあるとは思えないので、使いかたが悪いのだろうけれど。
ハンガーが乾いたところで本日露光したテストネガ4枚。21℃15分。これだけ現像してもシャドウ部はまだ薄い。で結果。4、仮1、5ともケラレはなさそう。このまま使える。6は薄くてよくわからない。
ネガ現像、けっこう楽しいじゃないか。ラボに出すよりキズは多いかもしれないけど。モノクロが中心だった頃は義務として渋々やっていたというのが正直なところだが、当時はああいう疲れる写真をやっていたからだろう。今ならモノクロでもさほど苦にならないので、カラーだったらもっと気分よくできると思う。こういうところからごほうびをもらえるならどうにか続けていけそうな気がする。ある程度時間もできたことだし、明日カラーネガの薬品を注文しよう。