WORKSにて去年の個展の6x12を小サイズで焼く。6年前狛江にあった時に焼いたプリントのベースの白が変色していて、去年は結局言い出しそびれていたので今回は意を決して指摘する。うすうす予想はしていたがまったく認めない。「6年も前のだから」ってたった6年で色が変わっちゃっていいんですか。そんなもんなんですかね。そりゃ産業写真には画像耐久性なんて無縁の話だろうけどさ。フチから黄ばんでいる点をさして保存条件のせいだといいたげなのだけれども、それこそ処理に起因する証左だと思うのだが。とにかく聞く耳持たずの風情。個人対個人の話になっていないのだ。クレーム処理にさらされまくっている大企業のサポートのように、最初から責任を負わされないように身構えているといった調子。PlaceMは、人にもよるのだけれども、何らかのトラブルがあるとしっかり自分たちの問題としてとらえてくれる。まだカラー暗室を開設して日が浅いということもあるだろうが、彼ら自身が制作をしていて同じ立場にいるというのが大きいと思う。ここは違う。客より店のほうがえらそうでタメ口だし、文句があるなら来るなと言わんばかり。狛江のころはあんなじゃなかったと思うのだが。
去年は自前のComponon135mmを持参してつけかえていたのだが、それで時間がとられるのでOMEGAに備えつけのNikkorを使ったら、レンズの高さが違うので数値上同一倍率に設定すると実際には前回より画面が小さくなる。これをだいたい揃えるのに30分以上ロス。しかもAF機なのにまったくピントが来ておらずいちいちピント合わせしなければならないので、ピント合わせで倍率が変わり、おまけにリモコンのスイッチで操作するので効率が悪いことこのうえない。自作ネガキャリアのせいかとも思ったが、レンズまでの距離は純正とほぼ同じはず。これじゃAFの意味ないじゃん。でも指摘するとまた嫌な顔されそうだし時間ももったいないので黙って使う。周辺落ちや光量ムラもあいかわらず。ただ隣にDurstのLaborator1200が入っていて、あっちはそんなことはないだろう。OMEGAの光量ムラはネガキャリアが原因ということも可能性としてなくはないが、スヌケのネガキャリアでテストしている余裕がなかった。6x12はちょいちょいと片づけるつもりだったのだが、色がまったく合わず3時間でどうにか3種焼けたのみ、しかも不満だらけ。いまやっている4x5も焼く予定だったのにそれどころじゃない。やむなく次の日も行くことに。ただDurstにしたので試してみる価値はある。
赤羽や船橋のネガに三日月の折れ。台なし。ぞんざいに扱うにもほどがある。でも個展が終わっちゃうと正直どうでもよくなってくる。どちらもプリントが追いこめてないのでいずれ再プリントと思っていたが、撮影自体完全ではないので再撮影すればいいか。レンズはないけど。
連休なのですいているかと思ったら満室でしょっちゅうプロセッサ待ち。両隣はあいかわらず別人種のモンゴロイドだが、生息域が違うとか食べ物が違うとか種別の差で違和感を感じているというより、単純にこいつら駄目だというほうが大きい気がする。まあ人のことは言えないけれど。腕がいいやつは、たとえそりが合わなくても凄みを感じさせるものだ。ガラが悪いだけじゃなく頭も悪そう。コマーシャルでまだ銀塩やっている層はだんだんあんなふうになっていくのだろうか。地味な写真好きといった人たちも以前はいたが、まわりがあんなだと高いレンタル料払って行くのも次第に嫌になって遠ざかっていくだろうし、ああいう連中で精製されていくわけだ。名前の書いてあるKodakの印画紙の箱が山と積まれていて、冷蔵しなくていいんですかと聞くともう来ない人の分だという。むろん暗室作業や写真そのものに飽きて行かなくなる人だっているだろうけど。たった3時間なのにへとへとになり、晴れ晴れとした気分とは程遠い敗北感にさいなまれる。ネガが痛んでいたり、思うようにプリントできなかったり、レンタル時間を浪費してしまったりといったこちら側の理由もある。でも、うるさいクレーマー扱いされそうで、言いたいことを言えずに飲み込んでしまうこととか、ほかの客への違和感のほうが大きいだろう。とにかく全体としてどこか居心地が悪い。PlaceMのように個室でなく話し声が聞こえたりと作業に集中できないし、制作するのに適した環境ではない。高いのに我慢させられることが多すぎる。